世界の動き 2023年3月1日 水曜日

今日の言葉
「弥生 三月」
 もう3月、旧暦では弥生だ。「やよい」と読む。
 弥生の「弥」はいよいよ・ますます、「生」は草木が芽吹くことを意味しているそうで、草木がだんだんと芽吹く時期をさす言葉だ。「弥生(いやおい)」が変化して「やよい」と読むようになったようで、春を著す縁起の良い言葉だ。
 「桜、桜、弥生の空は・・」
 上手く桜咲く時期にしたいものだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.中央アジアへの米国の進出
【記事要旨】
 米国のブリンケン国務長官は、旧ソビエト連邦の一部だった中央アジアの 5 カ国 (カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン) に対し、ロシアがウクライナへの侵攻をめぐり西側諸国から課せられた制裁を回避するのを支援しないよう要請した。
 ロシアの最も強力な同盟国であるベラルーシの ルカシェンコ大統領は、習近平と会談するために北京に到着した。 米国は、中国がロシアに軍事援助を提供する準備をしていると示唆したが、中国政府はこの主張を否定した。
 米当局者は、ルカシェンコの訪中は、中国がロシアとの関与を強めていることの新たな兆候と見ていると述べた。 ブリンケンの中央アジア訪問は、バイデン大統領とイエレン米財務長官による最近のキエフ訪問に続き、ウクライナへの支持を強化することを目的としていた。
 中国は、ロシアとの緊密な関係を維持しながら、中立的なオブザーバーとしての地位を確立しようとしるが、これは不安定なバランスをとる行為だ。北京の立場は、ヨーロッパの指導者たちを遠ざけている。
【コメント】
 米国の動きは安倍元首相の「価値観外交」を思い起こさせる。米国の巧妙さは、中国と対峙しつつ、首脳レベル外相レベルでの交流は日本の3倍ぐらいしていることだ。

2.中国は「ゼロCovid」政策を消去する
【記事要旨】
 中国共産党は、同国の厳格な「新型コロナウイルスゼロ」政策に対する国民の記憶を書き換えようとしている。 この動きは、経済的損失とトラウマで支払った莫大な代償に対する恨みを鎮めることが目的だ。
 最近発表された法令では、国のCovid対応は「人類の歴史における奇跡」であり、「完全に正しい」という新たな勝利の物語が浮かび上がってきました。 中国の公式メッセージは、極端な「ゼロ Covid」政策を認めておらず、12 月初旬の突然の政策の解除後に生じた混乱についても言及していない。
 政府のメッセージは、党の指導力と国の将来の両方に対する国民の信頼を回復するための取り組みだが、多くの中国人が水面下で煮詰めている不満の感情を埋めるのは困難だ。
【コメント】
 公平に見れば、大きな混乱をもたらしたものの中国のコロナ対策は、緊急対応力で見習うべき点も多いと思う。

3.ナイジェリアの野党は再投票を要求
【記事要旨】
 ナイジェリアでここ数年で最も広く開かれた大統領選挙が実施されてから 3 日後、2 つの野党が投票の取り消しと再投票を求めた。
 36 州の約 3 分の 1 が開票結果を報告しており、与党である全進歩会議の候補者であるボラ ティヌブは、投票の 44% を獲得した。
 多くの世論調査は、労働党の若者候補であるピーター・オビの勝利を予測していたが、初期の結果ではオビの得票率はわずか 18% であり、人民民主党の Atiku Abubakar も 33% で ティヌブに後れを取っている。
 ティヌブの党選挙評議会のスポークスマンは、不正投票の告発を拒否した。 独立したオブザーバーは、選挙が公平であったかどうかについて懸念を表明したが、与党が選挙を不正操作したと非難するまでには至らなかった。
 多くのナイジェリア人は、軍事独裁者から民主主義者に転向したムハンマドゥ ブハリによる 8 年間の支配の後、国を軌道に戻すために選挙に期待していた。 アフリカで最も人口の多い国であるナイジェリアは、彼のリーダーシップの下で経済と安全保障の危機に苦しんできた。
【コメント】
 アフリカの大国の混乱はまだまだ続きそうだ。

その他:
電通の疑惑
 Japanese prosecutors accused the advertising giant Dentsu, a driving force behind the 2020 Tokyo Olympics, of illegally conspiring to evade the public bidding process.
地中海での難船
 A shipwreck off Italy’s coast that killed at least 63 people has made it clear that the E.U.’s consensus against migrants has hardened.
サケがアメリカでブームに
 Sake is booming in the U.S., The Times’s wine critic writes. Exports of the fermented product of rice from Japan are soaring, and breweries and specialty stores have opened in the U.S. to quench the growing thirst. Here’s a guide to sake basics.

2023年3月1日 水曜日