「駅伝」考

  箱根駅伝の予選会のTV中継を観ていた。
 驚いたのはトップ10人がすべて外国人留学生ランナーだったことだ。本大会では外国人選手は10区中の1区しか走れないことになっているので、全体ではタイム差が目立たないことになっているが、これで良いのだろうか。

 駅伝は襷をつなぐチーム競技として日本人好みだ。と言うか、駅伝を競技としてやっているのは日本だけだ。オリンピックのマラソンで通用する長距離ランナーを育てる場としてみると、今のやり方には改善すべき点が多そうだ。

 まずは、外国人留学生枠を撤廃してはどうだろうか。せめて日本のプロ野球(一軍出場枠は4名)程度まで拡大することが必要だ。究極的には、外人枠の無いMLBのようにするのが理想だが、まず4名程度に拡大を検討して欲しい。スピード感が増し、もっと面白いスポーツになるだろう。

 お金の有る大学が有利になるだろうか。そうでもないのではないか。アフリカからの留学生の多い国立大学で強力なチームを作ることも可能になるのではなかろうか。

 また、箱根駅伝で言えば、各区間の距離を21.0975キロに統一して、各区でハーフマラソンの全国一のタイムを競うようにしてはどうだろうか。平地、上り坂、下り坂と走路の環境の差があるが、その日の最高タイムを競うようにすれば各走者の励みになるのではないだろうか。

 駅伝で好タイムを出した留学生選手には永住権を、さらには日本国籍を与えることにすればより多くの優秀なランナーが日本に集まることだろう。

 「駅伝は日本の文化」という狭い考えを抜けだし世界に通用するランナーを育てる場にしたいものだ。

2022年10月15日 土曜日