クロアチア紀行 (その1)

クロアチア紀行
2019年9月3日(火):オパティア
スロベニアの後オパティアOpatijaに移動。これまで聞いたことが無かったが風光明媚なリゾート地で驚く。アドリア海沿岸にはこのようなリゾートが多い。多くは、もともとは、ベネチアが版図を拡大し、ガレー船の1日の行程に次々に入植地を作ったのがはじまりという説明であった。
オパティアではミレニジホテルHotel Milenijに投宿。海辺の良いホテル。部屋は公園に面し海は首を右に向けるとやっと見えるパーシャルビュー。

筆者の視点:ソフトカレンシーの両替
クロアチアはまだユーロを採用しておらず、通貨はクーナKnと略すである。
この交換レートがソフトカレンシー特有の変動の大きさだ。筆者は3回両替した。
一回目:クロアチア入国時、スロベニアとの国境の両替所で
20000円が1,182Knに 1Kn=16.92円
二回目:スプリットのATMにて
800Knが13,814円の日本口座から引き落とし 1Kn=17.27円
三回目:ドブロブニクのATMにて
800Knが14,924円の日本口座から引き落とし 1Kn=18.66円
銀行によって適用レートが大きく異なるようだ。
また、銀行名を忘れたが黄色いATMで500Kn引き出そうとしたら手数料が37Kn
掛かると表示されたので出金を取りやめた。
また使える銀行カード、クレジットカードにも制限があるようだ。以下のカードはすべて国際カードでPLUSが付いているが、
使えたカード:JALCard VISA
使えなかったカード:ANACard VISA、三井住友カード VISA
このようなソフトカレンシー国へ旅行し、現地通貨を現地のATMから引き出したい場合は、いろいろな種類のカードを持っていくほうが安全だ。ドルやユーロでは両替所で日本円から交換するより現地銀行のATMを使うほうがレートがよい場合もあるが、そのような常識はソフトカレンシー国では通用しない。クーナ払いをクレジットカードで払った分にはどのようなレートが適用されるか心配だ。
クロアチアさん、観光立国を目指すなら早くユーロを導入してください。

2019年9月4日(水):モトブン、ロヴィニ、プーラ
まず「天空の町」モトブンMotovunへ。中世は外敵からの防御を固めるため小高い山上に砦を築きその中に住んだ。そういう村々の一つ。霧が出ると日本の竹田城のようになるらしい。トリュフの産地ということでトリュフを扱うお土産屋さん多数。フランス産の多くはここが原産地の由で、トリュフ製品を多数購入する。日本で買ったことが無いので高いか安いか自分にはわからず。一袋600円ほどの(35クーナ。クロアチアはまだユーロに加盟しておらず、クーナというソフトカレンシーを使用している。1クーナは約17円)トリュフ味のポテトチップスは絶品であった。
その後ロヴィニRovinjへ。ここもアドリア海を代表する港町の一つ。町の中心にある聖エウフェミア教会へは石畳みの坂道をあがってゆく。屋根のてっぺんには聖エウフェミアの大きな像がある。
青空市場にはお土産さん多数。このような青空市場としては函館や輪島の朝市が日本だと有名だが、市場の統一感と明るさが少し違う。

筆者の観点:キャッシュレスについて考える
ここでは小さな商店だとクレジットカードが使えずに苦労する。日本ではキャッシュレス化の議論の前に外国人観光客がキャッシュレスで買い物できる工夫が必要だ。
今筆者がアドバイスしている飲食系の企業でまだクレジットカードが使えない企業もある。インバウンドに売上の伸びを期待するにはカード決済が必須になってくるだろう。
PayPayのような支払いは若い人には面倒でないかもしれないが、一定の年齢以上のひとにはクレジットカードのほうが便利だ。日本のカード会社の手数料の高さが導入のネックだが、どこかがブレークスルーすることは間違いなく起こるだろう。

プーラPulaはローマ時代の円形競技場の遺跡で有名。10数残っている円形競技場の中で規模は6番目(約25000人収容)だが元の状態を最もよく保存している。またアウグストス神殿も見事に保存されている。
宿泊はオパティアに連泊。