スロベニア紀行

クロアチア・スロベニア出張記録
2019年9月2日から10日にかけてクロアチア・スロベニアの2か国に出張した。我々になじみのない2か国を訪問し知見を広めるのが主たる目的であった。

スロベニア紀行
2019年9月2日(月)
成田からヘルシンキ経由で首都のリュブリヤーナljublijanaに到着。人口30万弱。すぐに、目的地であるブレッドBledに向かい夕食前に到着。ブレッド湖を望むHotel Parkに投宿。ブレッド城を望む眺めの良い部屋。

2019年9月3日(火):ブレッド湖、ポストイナ鍾乳洞
まずブレッド湖の中の小島へ手漕ぎボートで向かう。マリアテレジアが領主だったころ勅許を与えたとかで湖畔のある村の住民のみがボートを漕ぐ許可を得ているとのこと。それが今でも生きているところが面白い。ボートは最大20人乗りぐらいで手漕ぎは重労働ではある。
島に上陸し聖母被昇天教会へ100段の階段を上る。教会の鐘を3回鳴らすと願いが叶うとかで皆鐘を鳴らす。湖畔の散歩道は水が青く透きとおり湖底がみえる。
湖をはなれブレッド城へ向かい、展望台へ。「アルプスの瞳」と称されるブレッド湖の景観は、陳腐だが「絵に描いたように」息をのむ美しさだ。
その後ポストイナPostojnaへ向かう。ヨーロッパ最大と言われるポストイナ鍾乳洞を見学。トロッコ電車で10分ほど鍾乳洞の中へ進み更に鍾乳洞の中を歩く。トロッコ列車はインディジョーンズのトロッコでの洞窟内の追っかけを思い出させる。いろいろな名前の鍾乳石があったがスパゲティと呼ばれる白いエンジェルヘアー状のものが奇麗だった。気温は年中10度前後とのこと。

筆者の観点:
日本の鍾乳洞は概して小粒で、規模ではポストイナ鍾乳洞に及ばない。しかしながら、美しく見ごたえはあるものが多いと思う。
説明の英語化や海外への発信がとても重要だと思われた。
鍾乳洞単独でなく周辺の観光地もからめて日本文化を発信できるような工夫が必要だ。統一感のない土産物屋がちまちまあるのも寂しい。個々人でなく住民全体でメリットをとる観光のすすめかたが大切だ。

スロベニア概観
スロベニアってどこにあるかご存知であろうか?私は今回初めて理解した。イタリアの右隣でイタリアの長靴の履き口のお隣にある。つまり西欧に一番近い中欧の一国ということになる。

歴史
南スラブ系の民族が600年過ぎには住んでおり、その後長い間ドイツの強い影響下にあったそうな。
第一次世界大戦後セルビアやクロアチアと共に独立するが、その後スラブ系の国家集合体としてのユーゴスラビアの一共和国となる。
チトー死後の遠心力の高まりで1992年に独立を志向。幸いにもスロベニアの独立は10日戦争のみで終結し独立を勝ち取るにいたる。
2004年にEUに加盟。2007年にはユーロを導入。

地理
西にイタリア、北にオーストリア、東にクロアチアと隣接しアドリア海に面する四国ほどの大きさの国。
人口は約200万人。

経済
GDP:551億ドル (2019、IMF)
一人当たりGDP:26,621ドル (2019、IMF) 結構大きいので驚く
産業:自動車等輸送機器、電気機器、医薬品、金属加工、観光
代表的な企業:Kolector モーターの整流子という部品では欧州一位、TOMOS自動車やモペット製造。
近時3-4%の成長を続け、旧ユーゴスラビアの優等生と言われる

有名人
サッカー選手や哲学者といった著名人で引用される人物がいるが筆者の知っている名前はなかった。
スロベニア紀行はここまで。