ニューヨーク・タイムズ電子版より
今日の一言:
「箱根駅伝予選会」
来年は参加校が関東だけでなく全国に広げられるそうだ。現在駅伝の強豪校は関東勢で独占されている。例えば全国大学駅伝では上位15校を関東勢が占めているそうだ。箱根で走りたいと希望する高校生が関東に集まり関東の大学が強くなる循環だ。
世界の大学ランキングに話を飛躍させると、知名度の高い英語圏の大学に世界の優秀な若者が集まり英語圏の大学のランキングが高まる循環がある。日本の大学の国際競争力を高めるには箱根予選会の変化に相当する改革が必要でありそうしたうねりを日本が作り出すことが必要だ。参院選の各党公約は「給食の無償化や高校無償化」が中心だ。もう少し世界との教育での競争力強化を考えなければ日本の地盤沈下は止まらない。
1.米環境保護庁EPAの権限に最高裁が制限
【記事要旨】
米最高裁はEPAの発電所からの炭素ガス排出を制限する権限に制限を加えた。今世紀末までに大気汚染を半減するというバイデン大統領の公約実現を不可能にする動き。保守派6対リベラル3での判断。保守派のロバーツ裁判長は気候変動には触れず、議会はEPAにそのような権限を与えていないと説明。環境に関連するビジネスには良いニュース。Ketanji Brown Jackson女史が黒人女性初の最高裁判事に就任。
【コメント】
妊娠中絶、銃規制、環境保護について米最高裁は保守的な判断を下している。司法の保守化で三権分立モデルは機能しにくくなっている。
2.習近平が香港を訪問
【記事要旨】
香港の中国復帰25周年を祝すための訪問。習にとってコロナ後初の海外訪問。訪問化は厳しいコロナ対策が敷かれた。習は復帰後の輝かしい成果を謳うが、50年前に約束された一国二制度は大きく制限されている。
【コメント】
香港の活力は今どうなっているのだろうか。
3.ウクライナがスネーク島を奪取
【記事要旨】
ロシア政府は一週間前には島は堅持されていると報道していたが、撤退を発表した。ウクライナにとって黒海へ出るための要衝だが、ロシアは海上封鎖は続けている。G7とNATOの首脳会議で対露政策の一致を確認するがエネルギー価格の高騰は欧州の市民生活を直撃。終戦の見通しは立っていない。NATOの中国は戦略的挑戦と見做す発表に、中国は強烈に反発。
【コメント】
占領地域の拡大縮小の報道の裏には血を流し戦っている多くの将兵がいる。民主国と専制国の戦いの長期化はどのように展開していくのだろうか。
その他:
フィリピンの新大統領
In his inauguration speech, Ferdinand Marcos Jr., the new president of the Philippines, praised his father’s legacy and spoke about the need to heal a deeply divided country.
北朝鮮の国家的ハッカー
North Korean hackers are stealing cryptocurrency, which they have been using to keep the economy afloat through sanctions and pandemic shutdowns.
弱気な見方が優勢
The U.S. economy is on the cusp of a recession, and its stock market closed its worst first six months of the year since at least 1970.
(2022年7月1日 金曜日)