世界の動き 2024年1月9日 火曜日

今日の言葉:
「ボーイング」
 アラスカ航空が運航するボーイング737Max9型機は5日の離陸直後に窓や機体の一部が吹き飛び、オレゴン州のポートランド国際空港に緊急着陸した。事故の影響を受けて米ボーイングの株価が週明けの米株式市場で大幅安となった。
米連邦航空局(FAA)が、同機種の一時的な運航停止と検査の実施を命じたことが嫌気された。同機の部品製造を担ったスピリット・エアロシステムズ・ホールディングスも急落。アラスカ航空の親会社、アラスカ・エア・グループも軟調となった。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエルはガザでの戦争を変更していると述べた
【記事要旨】
 イスラエル軍は、数週間にわたる攻撃縮小の圧力を経て、ガザ侵攻は激しくない段階を開始したと発表した。 しかし同国の参謀長は、レバノンでの攻撃で司令官が死亡したと発表したヒズボラに対する「新たな戦争」の準備ができていると述べた。
 イスラエル軍の最高報道官は、今月始まった新たな段階ではガザ地区での空爆と地上軍の削減が含まれると述べた。 同氏は、イスラエルは今後ハマスの南部と中部の本拠地に重点を置くと述べた。
 「大規模な作戦ではなく、より的を絞った作戦が期待できる」とタイムズのエルサレム支局長は語った。 「それが民間人の苦しみを軽減するかどうかはまだ分からない。攻撃は明らかに今も続いており、毎日数十人が死亡しており、ガザ人の80パーセント以上が避難しており、その多くは帰る家がない。」
 ヒズボラ司令官アル・タウィル氏の殺害は、イスラエルが北部国境への侵入を目的としているヒズボラメンバー少なくとも7人を殺害したと発表した翌日に行われた。 レバノン当局者は、アル・タウィル氏がその部隊に所属していたと述べた。
 土曜日、レバノンからのヒズボラの攻撃によりイスラエル軍基地が被害を受けたが、これは同グループにとってここ数カ月で最大規模の攻撃の一つとなった。 バイデン政権はヒズボラ軍を国境から遠ざける合意を求めている。
 ブリンケン国務長官は昨日、紛争がより広範な地域戦争に拡大するのを防ぐことを目的とした協議のためイスラエルに到着した。
【コメント】
 米国の努力にもかかわらず、地域全体を巻き込む火種は既に中東各地に広がっている。燃え盛らないことを期待したいが、参加者に鎮火の意思がない。

2.判決によりシャリフ氏の再出馬が可能となる
【記事要旨】
 パキスタン最高裁判所は、過去に有罪判決を受けた政治家が政治公職に就くことを禁じた法律を覆した。 この動きにより、2月8日の選挙に元首相のナワズ・シャリフ氏が出馬する道が開かれることになる。
 3度首相を務めたシャリフ氏は、2017年に汚職疑惑や軍事クーデターによって任期途中で失脚し、終身選挙に立候補する資格を剥奪された。彼は2019年にロンドンへ逃れたが、政治家としてのキャリアを復活させるために10月にパキスタンに戻った。
 パキスタンは2022年4月以来、政治的・経済的危機に揺れている。この時、投獄されているが依然として幅広い人気を誇るイムラン・カーン元首相が軍部の支持を失い、議会の不信任投票で追放された。
【コメント】
 パキスタンの混迷はますます深まって来ているようだ。パキスタンの混乱もある。南アジアの政治的な混乱は深まっている。

3.SpaceXに挑むロケット
【記事要旨】
 昨日早朝、バルカン・ケンタウロス・ロケットがフロリダ州ケープ・カナベラルから打ち上げられ、ロボット宇宙船を月に向けて飛ばした。 ロケットの打ち上げは成功したが、搭載していた宇宙船が故障したため、月面に着陸できない可能性が高い。
 バルカンは、ボーイングとロッキード・マーチンの合弁事業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンスによって製造されており、スペースXの優位性に挑戦する可能性がある。
 また、人々の遺灰や DNA を宇宙に送る会社 Celestis からの荷物(遺骨や遺灰)も搭載されていた。 この中には、スタートレックの作者であるジーン・ロッデンベリーもいる。 3人のアメリカ大統領の毛髪サンプルも搭載されている。
【コメント】
 民間による月着陸へのチャレンジが今後増えそうだ。夢のある話だ。

その他の記事より:
・インドの最高裁判断
 India’s top court restored life sentences for 11 Hindu men who were convicted of gang-raping a Muslim woman during Hindu-Muslim mob violence in 2002.
(restoreと言う言葉の意味が良くわからない)
・中国のスパイ容疑
 China said it had detained a foreign consultant that it accused of spying for Britain.
・フランスの内閣改造見込み
 Prime Minister Élisabeth Borne of France resigned ahead of a widely expected cabinet reshuffle by President Emmanuel Macron.

2024年1月9日 火曜日