世界の動き 2025年1月3日 金曜日

今日の一言
「長い正月休暇」
 今日で3が日が明けるが、明日明後日と週末で、長い休暇が続く。
 タイムズは2日から平常の記事を流している。海外市場は動き始めた。一方、日本は箱根駅伝を2日間にわたり観ている。TVは殆どがバラエティーの特番だ。
 日本中がまったりしているが、スタートダッシュは早めに切りたい。ラストスパートに持ち込む体力は国にも個人にもなさそうだから。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ニューオーリンズの襲撃犯は単独犯だとFBIが発表
【記事要旨】
 捜査官らは昨日、ニューオーリンズで新年を祝う群衆にピックアップトラックを突っ込ませた米陸軍の退役軍人が単独犯だったと発表した。
「現時点では共犯者はいないと確信している」とFBIは記者会見で述べた。当局は数百件の聞き取り調査と、襲撃犯の通話、ソーシャルメディアのアカウント、電子機器の調査を行った。
 水曜日の襲撃で少なくとも14人が死亡、数十人が負傷した。
 警察との銃撃戦で死亡したシャムスッド・ディン・バハル・ジャバール容疑者は、米軍に8年間従軍し、アフガニスタンに派遣された。テキサスで育ったジャバール容疑者は、インターネットに投稿した動画で、イスラム国に加わったと語った。「彼はISISに100%感化されていた」とFBIは語った。
 バーボン・ストリートが再開し、水曜から延期されていた大学フットボールのシュガーボウルの会場周辺では警察の配置が強化された。
 FBIは、ニューオーリンズの襲撃とラスベガスのトランプホテル前で起きたテスラのトラックの爆発との間に明確な関連は見つかっていないが、捜査官らは可能性を否定していない。運転手は、トラックが爆発する直前に自分の頭を撃った。
【コメント】
 アフガンでの勤務中にイスラム国に感化されたのだろうか。映画ランボーではベトナム戦争の英雄が祖国に受け入れられず苦しむ状況が描かれる。アフガン帰還兵の容疑者もそういう扱いを受けたのだろうか。

2.ガザ停戦交渉は行き詰まる
【記事要旨】
 ハマス関係者は昨日カイロを訪れ、ガザ停戦協定交渉の行き詰まりを打開する方法についてエジプト関係者と会談した。イスラエルとハマスの交渉はますます行き詰まり、バイデン大統領は1月20日に停戦合意に達する前に退任する可能性が高まっている。
 ハマスが運営する政府メディアによると、昨日、イスラエル軍のガザ空爆によりガザ警察のリーダーと側近が死亡した。。
 イスラエルは、ガザへの援助の柱となってきた国連機関であるUNRWAを、ハマス戦闘員をかばったとの非難を受けて禁止する方向に動いている。国連当局はUNRWAの活動を停止する準備を進めている。
【コメント】
 ハマスの殲滅まであと一歩だ。小の虫(人質)を殺しても大の虫(ハマス)を駆除するのがイスラエルの国是だ。

3.宇宙ゴミがケニアの村に落下
【記事要旨】
 ナイロビ南東にある彼の小さな村で村人が牛の世話をしていたところ、大きな音が聞こえ、その後、重さ約500キログラムの金属のリングが空から落ちてきた。人や牛にけがはなかった。
 この物体は宇宙から来たもので、60年にわたる宇宙探査と増え続ける商業打ち上げで残されたゴミであることが判明した。ケニア宇宙局は、この物体が打ち上げロケットの分離リングであると特定した。リングの起源と所有者は調査中である。
【コメント】
 とても大きな部品で、こんなものが空から降ってくるのは大きな脅威だ。日本のスタートアップで宇宙ゴミを回収する企業があるが、期待したい。

その他の記事
米国:
 下院は本日、共和党から抵抗を受けているマイク・ジョンソン下院議長の再選の是非を問う投票を行う予定。
ロシア:
 モスクワに対する制裁は効果を上げているのか?ドナルド・トランプが大統領就任を控え、その答えは激しく議論されている。
中国:
 政府はレイセオン、ボーイング、ロッキード・マーティンを含む数十の米国企業に懲罰的貿易措置を課した。

2025年1月3日 金曜日

世界の動き 2025年1月2日 木曜日

今日の一言
「世界の大団円」
 1月2日の朝。多分1年で最も静かな朝だ。初詣客は途絶え、街を行きかう人は皆無だ。近所のスーパーはどこも3が日はお休みだ。
 こんな日には世界のことをふと考える。エマニュエル・トッドのようにすでに第三次世界大戦がはじまっているという識者もいる。トランプの就任を奇貨としてロシアとウクライナが停戦に合意し戦後のロシアの不可侵を保証するシステムが整備されない限り、核戦争への脅威は高まる一方だ。
 AIは便利な代物だが、今年中にもシングラリティが起こるような気がする。その先の世界は人間が主人かAIが主人か不明確な世界だ。確かなことは多くの人間の仕事がAIにとって代わられることで、特にホワイトカラーが受ける打撃が大きい。頭脳ワークはAIが、エッセンシャルワークは人間が行う世界が間近かに来ている。世界の過剰資金がAIの発達に潤沢な資金を提供しシングラリティを速めているのだ。
 能登半島の地震から1年経過した。最初の72時間に何が起きたかのドキュメンタリをTVで観た。これまでの天災の経験は、非常時にはなかなか役に立ちそうもない。南海トラフ地震、首都直下型地震という日本独自の大災害も近そうだ。
 頭の痛いことばかりだが、今日は家族が大集合する日だ。素直に一家の健康を祝いたい。

ニューヨークタイムズ電子版
1.ニューオーリンズで襲撃、10人死亡
【記事要旨】
 元旦、ニューオーリンズのバーボン通りで男がピックアップトラックを群衆に突っ込み、少なくとも10人を殺害、約35人を負傷させた後、警官に射殺された。
 容疑者は、テキサス州出身の米陸軍退役軍人、シャムスッド・ディン・バハール・ジャバール容疑者(42歳)と特定された。FBIによると、車内ではイスラム国の旗、武器、および「潜在的」な即席爆発物が発見され、フレンチクォーターでは他の爆弾の可能性があるものも発見された。トラックと爆弾の組み合わせから、捜査官は犯人の目的が民間人の犠牲者を増やすことだったと確信し、テロ組織とのつながりを調べている。
 事件の経緯:午前3時15分頃、市内の歴史的なフレンチクォーターで群衆が2024年の終わりを騒々しく祝っていたとき、ある男がトラックを猛スピードで群衆に突っ込ませ、衝突して発砲したと当局は述べた。ジャバールは警察との銃撃戦で死亡した。警官2人が撃たれたが容態は安定している。
 四輪兵器:車やトラックは銃や爆発物よりも入手しやすく、群衆への攻撃に最小限の訓練で済む。
【コメント】
 バーボンストリートには行ったことがある。ジャズが流れるクラブが並ぶごみごみした繁華街だった。犯人はドイツでの事件に触発されての凶行だろうか。

2.ウクライナ、ロシア産天然ガスの欧州への流入を阻止
【記事要旨】
 両国の当局者によると、ウクライナは昨日、ロシア産天然ガスが自国領土を通って欧州に輸送されることを認める協定の更新を拒否した。
 この動きは、ウクライナとその西側同盟国による、モスクワの戦争資金獲得能力を弱めるためのより広範なキャンペーンの一環だが、リスクもある。モスクワは報復として、過去3年間ほとんど攻撃を免れてきたウクライナの広大なパイプライン網を爆撃するかもしれない。
 詳細:欧州は今回の動きに備えていたため、欧州のガス価格への影響はほとんどないと予想される。ハンガリー、オーストリア、バルカン半島のいくつかの国は、依然としてウクライナ経由で運ばれるロシア産天然ガスを使用しているが、専門家は、既存の備蓄と代替供給により、これらの国での電力と暖房の供給停止は回避できるはずだと述べている。依然としてロシア産天然ガスに大きく依存しているスロバキアは、ウクライナへの報復をちらつかせた。
【コメント】
 ハンガリー、スロバキアという内陸国が親ロシアに傾いている事への牽制だろうか。ロシアへは打撃がありだろうがドイツやフランス経済へのへの影響も免れない両刃の剣だ。

3.空爆でパキスタンとアフガニスタンの緊張が高まる
【記事要旨】
 パキスタンによるアフガニスタン国内での空爆はここ数日、タリバンとの緊張を高め、暴力的な応酬が頻繁になっている。
 パキスタンは12月24日の空爆について治安当局は非公式に、空爆はパキスタン国内での一連の攻撃の背後にいる過激派組織、TTP(パキスタン・タリバン)を狙ったものだと述べた。タリバンは、空爆で数十人の民間人が死亡し、パキスタン国内で報復行動をとったと述べた。
 パキスタンは国民に対し、TPP脅威に対応できることを示さなければならない。タリバンはTTPへの攻撃が自らの陣営を分裂させる恐れがあると懸念している。
【コメント】
 内政に憂慮を抱える国が外への攻撃で目をそらそうとする動きが地域の不安定化を加速する。

その他の記事
シリア:
 反政府勢力の勝利への道筋には、シリア軍の敗北の証拠が散りばめられている。また、国を再建するという大きな課題も反映している。
コートジボワール:
 同国は、他の西アフリカ諸国に倣い、フランス軍が同国領土から撤退すると発表した。これにより、同地域でのフランスの衰退する勢力はさらに弱まることになる。
米国:
 マリファナの使用が国内で増える中、交通安全は依然として深刻な盲点となっている。

2025年1月2日 木曜日

世界の動き 2025年1月1日 水曜日

今日の一言
「新年の決心」
 今日のタイムズには読者の決心がいくつか掲載されている。
 友人とのふれあいを強める、毎日感謝の手紙を書く、旅行の予約をする、といった人との関係を強めるアイデアが並んで知る。
 AIの時代が進化するにつれて、アナログの人的な関係がこれまで以上に大切になるのだろう。
 私の決心は
・家族共々健康な毎日を送ること。
・書きかけの「内部監査基本テキスト」の改訂版を完成すること。
・海外旅行にいくつか行くこと。
 月並みでつまらないと書いていて思いました。 

ニューヨークタイムズ電子版新年特別号より
2025年へようこそ
 過去1年報道すべきことがたくさんあった。
 ドナルド・トランプは重罪で有罪判決を受けた後、ホワイトハウスに戻った。
 中東とウクライナでの戦争は激しさを増した。
 AIは私たちの生活のさらに大きな部分を占めるようになった。
 ウォール・ストリート・ジャーナルのエヴァン・ガーシュコビッチはロシアで投獄された後釈放された。
 パリは今年のオリンピックの素晴らしい背景となった。
 そしてCharli XCXのアルバム「Brat」はインターネットを席巻した。
 新しい年を迎えた今、大きな困難な瞬間だけでなく、小さな喜びについても振り返る時間を持つことができることを願う。昨夜どのように祝ったかに関わらず、良い気分で、あるいは少なくとも穏やかな気分で1年を締めくくれたことを願っている。
 2024年に別れを告げるにあたり、私自身も別れを告げなければならない。これが私のアジア モーニング ブリーフィングの最終回だ。— Gaya Gupta記者
【コメント】
 GayaさんはAsia の政治的な動きを熱心に報じてきた印象だ。
 Charli XCXは全く知らなかった。退廃的なビデオだ。
 ドナルドとイーロンの蜜月はいつまで続くのだろうか。

その他の動き
イエメン:
米軍は、紅海の商船を標的にしているイラン支援のフーシ派に対する一連の攻撃を実施したと発表した。
ロシア:
ロシア軍は、電動スクーター、バイク、ATV を使って、東部のウクライナ軍の陣地を密かに包囲している。
イーロン・マスク:
選挙日以来、この大富豪はマール・ア・ラゴにある 1 泊 2,000 ドルのコテージに滞在しており次期大統領に簡単に会えるようになっている。
+
経済:
S&P 500 は、1990 年代後半以来初めて、2 年連続で年間 20% を超える上昇を記録する見込みである。アナリストは、この傾向が続くと予想している。

2025年の予測
 我々はこれからの1年を占う水晶玉を持っていないが、編集部で意見を聞いた。
【ホワイトハウスと外交政策】
 担当する記者は、トランプ氏が世界が燃え盛る状況にどう対処するか三点に注目すると述べた。
 ・初期の試金石は、弱体化したイランへのアプローチかもしれない。核開発計画を放棄するか、合意をまとめるかだ。
 ・そして2つ目は、トランプ氏がウクライナとの合意を強行しようとするかどうかだ。
 ・そして、最大の疑問は、ランプ氏は、ロシア、中国、イラン、北朝鮮の連携に干渉する戦略を持っているかだ。それは彼の最初の任期中には存在しなかった。それは彼の2期目を決定づける可能性がある。
【食品・ファッション】
 私たちのスタイルズデスクは、毎年恒例の予測リストをまとめた。その中で、パンダンが脚光を浴び、植物由来のスキンケアが注目を集め、タータンが新たな関連性を見出すだろう。
【コメント】
 バンダンとはタイなどで使われる緑色のハーブのことだろうか。

2025年1月1日 水曜日

世界の動き 2024年12月31日 火曜日

今日の一言
「大つごもり」
 樋口一葉の短編を思い出す大晦日だ。
 以下wikipedia  『山村家に女中奉公に出るお峰の大晦日近辺を描き、お峰と作者自身を重ね合わせて明治期の貧しい女性の悲哀を浮かび上がらせている。実際、富裕階級の娘らが集まっていた「萩の舎」(師匠の中島歌子の私塾)で2円の金がなくなった時に、一葉に嫌疑がかかったことがあったという。』
 文語体の文章は現在の我々には容易に読めないが筆遣いの躍動感はよくわかる。社会の底辺の女性の健気さに心を洗われる作品だ。いよいよ大晦日ですね。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ジミー・カーターを偲んで
【記事要旨】
 ピーナッツ農場から第39代米国大統領に就任したジミー・カーター氏が、日曜日にジョージア州の自宅で死去した。享年100歳。
 彼の大統領職は成功よりも失敗で記憶されているが、それでも特に外交において注目すべき業績を残した。彼の人権政策は、米国が人権侵害を行う政府に対処する方法の新たな基準を設定した。彼が仲介したイスラエルとエジプトの平和条約は、数十年経った今でも有効である。また、彼はソ連との戦略兵器制限協定に署名し、中国との外交関係を正式化した。
 1981年に退任する際の国民に向けた告別演説で、カーター氏は米国民に「我々の民主主義において大統領より優れた唯一の称号、市民の称号をもう一度引き受けるつもりだ」と語った。    その称号のもと、彼は海外、特に公衆衛生において永続的な足跡を残した。彼の最大の功績の 1 つは、治療法もワクチンもない痛みを伴う寄生虫感染症(1986 年には、アフリカとアジアを中心に推定 350 万人が罹患しました)であるギニア虫症のほぼ完全な根絶だ。
【コメント】
 私がUCLA留学中に彼が大統領だった。イラン人質事件が起きて支持率が急落した。英語がとても聞き取りにくかった。
 大統領退任後に大きな功績をあげた稀有な人だった。

2.鳥との衝突から致命的な飛行機墜落まで
【記事要旨】
 日曜日に韓国で179人が死亡した飛行機墜落事故の調査で中心的な疑問が浮上した。パイロットが鳥との衝突を緊急報告してから飛行機が墜落するまでの4分間に何が起こったのか?
 アナリストは、飛行機が激突した滑走路近くのコンクリート壁など、いくつかの要因を検討している。専門家によると、ほとんどの空港には滑走路の近くにこのような構造物はないが、ある場合、壁は通常、飛行機へのダメージを最小限に抑えて壊れるか衝撃を吸収するように設計されている。今回のものははるかに頑丈そうだった。
【コメント】
 コンクリートの構造物は何か。巨大な塊のように見えるが。

3.Instagram で子供のインフルエンサーを育成する男性達
【記事要旨】
 過去 1 年間、タイムズ紙は、オンラインでの名声を求める動きが、どのように Instagram 上に少女のインフルエンサーの市場を作り出し、成人男性の観客を引き寄せたのかを調査しました。
 一部の親は子供のマネージャーとして行動し、男性達と金銭的な関係を築き、少女の画像、チャット セッション、さらには着用したレオタードを販売する人もいる。また、性犯罪で有罪判決を受けた多くの男性が、ソーシャルメディアの専門家を装って子供たちを育てるネットワークを発見した。彼らは親に対して、子供たちのオンラインプレゼンスを強化するために熱心に助けるふりをしている。
【コメント】
 センシティブな記事だ。日本でもありそうな動きで注意が必要だ。

その他の記事
トランプ:
 ドナルド・トランプ次期大統領は、1990年代半ばに作家のE・ジーン・キャロルを性的に虐待し、後に名誉を傷つけたとして500万ドルの判決を覆すことができなかった。
ガザ:
 過去1週間で少なくとも5人の乳児が寒さで死亡し、15か月に及ぶ紛争でトラウマを負った住民の被害は冬によってさらに悪化している。
シリア:
 バッシャール・アサド政権を倒した反政府勢力の攻勢を率いたアハメド・アル・シャラ氏は、同国が選挙を実施するまで最大4年かかる可能性があると述べた。

(昨日一つニュースを見落としました。)
野球:ドジャースのスター、大谷翔平選手と妻の田中真美子さんが、第一子を妊娠していることを発表した。
(子供の妊娠がタイムズの記事になる選手は大谷さんが
初めてではないだろうか。スゴイゼ、ショーヘイ!)

2024年12月31日 火曜日

世界の動き 2024年12月30日 月曜日

今日の一言
「飛行機事故」
飛行機事故は重なる事例が多い。今回はバードストライク原因説が飛び交った。
飛行機は距離当たりの事故死率で見ると自動車よりずっと安全らしいが、事故が起こると多くの乗客が亡くので悲劇的だ。務安空港の滑走路は短いようだが、仁川空港へ向かえば胴体着陸が可能だったのではないかとも思えた。

何れにしても事故原因をしっかり究明し、再発防止策を講じて欲しい。

ニューヨークタイムズ電子版より
1.韓国で飛行機墜落事故、乗客ほぼ全員死亡
【記事要旨】
昨日、済州航空が運航するボーイング737-800型機が韓国の空港で着陸中に墜落し、乗客乗員181人のうち179人が死亡した。韓国の航空事故としては過去30年で最悪のものとなった。
バンコク発の飛行機は、韓国南西部の務安国際空港に着陸しようとして現地時間午前9時ごろ墜落した。事故の映像には、白とオレンジ色の飛行機が機首を上げて滑走路を猛スピードで走行し、バリアに衝突して爆発する様子が映っている。2人の乗組員が尾部から救出された。
当局は、飛行機の着陸装置が故障した理由、鳥がジェット機に衝突したかどうか、悪天候が要因だったかどうかなど、この悲劇の原因を調査している。
国土交通省によると、務安空港は着陸時にパイロットに鳥との衝突の恐れがあると警告していた。同機はその後すぐに緊急警報を発し不時着した。機体のブラックボックスは回収された。
この墜落は、大統領の弾劾後、金曜日に暫定指導者に任命された韓国の崔相穆大統領代行にとって最初の大きな試練となる。
【コメント】
チェジュ航空の旅客機が壁に衝突し大破する事故の起きた務安(ムアン)国際空港は、今月2日、成田・関西国際両空港との間で毎日運航の直行便が新たに就航。仁川、釜山などの空港に続く「玄関口」として、日本と韓国の結びつきを強める役割が期待されている。(産経新聞)

2.ヒズボラ解体の裏側
【記事要旨】
9月27日に暗殺される直前まで、ハッサン・ナスララはイスラエルが自分を殺すとは思っておらず、より安全な場所に行くよう警告を無視した。
しかし、イスラエルの諜報機関は彼のあらゆる動きを何年も追跡していた。イスラエル国家との戦いでレバノン民兵を数十年にわたって指揮したヒズボラの恐れられる指導者ナスララの死は計画的な諜報活動の結果だった。
タイムズ紙の、イスラエル、アメリカ、ヨーロッパの現職および元職員20人以上へのインタビューに基づき、イスラエルのスパイがヒズボラにどれほど浸透していたかを明らかにしている。彼らはヒズボラの掩蔽壕に盗聴器を仕掛ける人材を募集し、司令官と4人の愛人の会合を追跡し、ヒズボラの指導者の動きをほぼ常に把握していた。
【コメント】
イスラエルの諜報力は常に周辺国と戦争状態が継続していることで鍛えられた。我が国はどうなのだろうか。

3.アゼルバイジャン、先週の飛行機墜落事故の責任をロシアに求める
【記事要旨】
アゼルバイジャンの指導者は先週のアゼルバイジャン航空の旅客機墜落事故についてロシアを直接非難し、モスクワに責任を認めて被害者に補償するよう求めた。イルハム・アリエフ大統領は、ウラジミール・プーチン大統領が前日に出した漠然とした謝罪では両国間の友好関係を維持するのに十分ではないと述べた。
エンブラエル190型機は水曜日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部のグロズヌイに向かっていたが、ナビゲーションシステムに干渉が発生したため着陸を中止した。同機はカザフスタンで墜落し、乗客38人が死亡した。その半数以上はアゼルバイジャン国民だった。アゼルバイジャンと米国の当局者は、同機はロシアの防空ミサイルによって撃墜された可能性が高いと考えている。
【コメント】
ドローン攻撃を防ぐ電波妨害がそもそもの事故の原因のようだ。このような電波妨害が羽田空港周辺で実施されたら、日本の空路は完全にマヒするだろう。

その他の記事
ドイツ:
イーロン・マスク氏は極右政党「ドイツのための選択肢」への支持を強めた。
ミャンマー:
ロヒンギャ族のイスラム教徒少数派は長らく軍の標的とされてきた。現在、民主化を求める反政府勢力が同集団を攻撃している。
ジョージア:
同国は元サッカー選手で西側諸国を批判する保守派を大統領に任命した。

中東関連
ガザ:
パレスチナ人と人権団体は人道的状況がさらに切迫していると述べている。
シリア:
アサド独裁政権の残党を裁きにかけることが新政権の最優先課題として浮上した。
イスラエル:
イエメンに拠点を置くイラン支援の民兵組織フーシ派は、この1週間、ほぼ毎晩のようにイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射している。

ビジネス
製造業:
メキシコは、トランプ大統領が中国に関税を課すと脅したことで、自国の工場の魅力が高まることを期待している。
貿易:
異常気象と世界的な需要増加により、コーヒーの卸売取引は50年ぶりの高水準に近づいている。
金融:
金融業界の人々は、プライベートクレジットの闇の世界に警鐘を鳴らしている。
(注:プライベート・クレジットとは、投資家から直接資金を調達した運用者が、銀行を介さずに企業に融資する投資手法です。
プライベート・クレジットのメリットは、次のような点です。
・銀行を介さないため、借り手企業はより高い機動性や機密性、融資実行の確実性、構造的な柔軟性を追求できる。
・相対で融資を行うため、個別企業に合わせた融資条件で機動的に融資を実行できる。
プライベート・クレジット市場は、2023年までに約1兆6,000億米ドル(日本円で約248兆円)にのぼり、米国のハイイールド債券市場に匹敵しています。2027年までに2兆米ドル超えの見通しで、持続的に拡大しています。)

2024年12月30日 月曜日