WSJを真面目に読む July 12, 2012

昨日もWSJをもちかえるのを忘れてしましました。今日はOK。今日の記事で面白かったのは、中国をめぐる領海紛争。すべて中国がいちゃもんをつけているように見える。東シナ海では日本との間で。南シナ海では、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイとの間で、紛争が起きている。改めて考えるのは「遠交近攻策」の重要性です。英語では、A policy of making friends of distant countries while trying to conquer one’s neighbors. と言うと本には出てくる。 私個人は、 You can be tough to your direct-neibours if you can keep good relations with surrounding-neighbors.  とでもいうほうが実態に近いのではないかと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【見出し】一面の見出し3つ。分からない単語はありません。

Doubts arise on Chinese growth data

EU’s leaders fail to convince

Airbus tries new way of building its planes

説明:

中国の政府発表の統計データは信用できないと言う記事。

大方の期待を裏切り続ける欧州のリーダーたち。

航空機の作り方のお話し。

 

【政治】中国が抱える領海紛争二つ。尖閣と、南シナ海

China, Japan in island dispute

文章:

…the face-off fueled concerns that the island row will restrain the burgeoning economic ties between the two Asian powers……..known as Senkaku in Japan and Diaoyu in China.

単語:

face-off: 対決、にらみ合い

burgeoning:  巨大化する

 

Beijing urges Asean to avoid sea spats

文章:

Frictions have intensified in the South China Sea, claimed in whole or part by China, the Philippines, Vietnam, Malaysia, Taiwan and Brunei.

…..it is “crucial” they leave the issue out of their discussions.

単語:

spats: 摩擦

説明:

中国はどこでも紛争を抱えている。日本は、これらの中国を紛争を抱える国々と共同歩調を取るべきであると思われる。

 

【政治】

New Japan party to opposite tax rise

文章:

Mr. Ozawa’s new party, “Kokumin no Kurashi ga Daiichi,” which translate as “People’s Livelihoods First” was the DPJ’s campaign slogan.

単語:

livelihood: 暮らし、生活

説明:

結構なスペースが割かれ小澤新党が取り上げられています。

 

【政治】

Malaysian leader scraps sedition act.

単語:

Sedition act: 治安維持法

説明:

PM Najib Razak はこう言っている。 Mr. Najib said new laws will balance the right of freedom of expression while ensuring that all races and religions are protested.

マレーシアの記事があったので採択

 

【経済】

The U.S. housing market turns a corner

The end of the housing bust: Home prices are inching up…. More homes are being sold…..and housing starts are turning up.

説明:

改善へ潮目が変わる米国の住宅市況

 

【企業】

Claw is out in ‘whale’ scandal

J.P. Morgan aims to reclaim compensation from those involved in trading losses

説明:

失ったお金を取り戻そうとする行為をclaw backと言います。J.P. Morganでは、巨大な損失を出した、Chief Investment Office の役員に払った給料からclaw-backをしようとしている。驚くのはこれまで払ってきた給料の巨大さ。

CIOのヘッドだったIna Drewと言う女性は、2011年の報酬は、株式での報酬7.5百万ドルを含め15.5百万ドル。退職金は14.7百万ドル。だそうな。

 

以上

WSJを真面目に読む May25-27, 2012

WSJの週末号は、金曜から日曜を含むMay25-27, 2012号になる。旅行やファッションを詳しく報道するWeekend Journalというおまけも付く。今年の秋の流行は、This Fall, Just One Colorということで、薄い単一色でのコーディネートになるそうだ。

【金融】【中国】

見出し:

Fresh demands put on China IPO

文章:

One of the world’s biggest initial public offering of the year, from one of China’s biggest financial firms, is becoming a challenge for Western banks already grappling with a listing drought in the territory.

単語:   

fresh demand:  新しい要求, freshには時に、rude and impolite というニュアンスを含むこともあります

grapple: 取り組むとかひっかかるとか、ニュアンスが難しい言葉

説明:

見出しだけだとよく意味がわからないのでつられて本文を読む記事。PICCという中国の保険会社のIPOでの確定的な引き受け(売残りを許さない)要求に西欧の投資銀行が頭を悩ませているという記事。

 

【経済】【日本】

見出し:

The Power List

説明:

WSJに記載された頻度で日本の財界人の重要さを示す表 第一位 Carlos Ghosn 第二位Akio Toyoda 第三位 Kazuo Hirai 第四位 Kazuo Inamori 第五位 Masayoshi Son

 

【社会】

見出し:

Shunned in Singapore

文章:

A few weeks ago in Singapore, a Chinese Ferrari driver crashed into a taxi, killing himself, the taxi driver and a passenger.

単語:

shun: to avoid someone or something

説明:

シンガポールへの金持ちの移民が、住民の気持ちを逆なでしているという記事。同じ中国系でも反感が湧くのだなという印象。事故で亡くなったタクシーの乗客は日本人観光客だと言うことが記事を読んでわかった。こんな報道は日本で全くなかったと思う。

 

【経済】

見出し:

Funds brace for Greek fallout

文章:

The world’s biggest bond mutual funds are working to protest their portfolios from a possible exit of Greece from the euro zone.

単語:

brace: 身構える、準備する braceは困難な状況への対応で、WSJでは頻出する言葉。

fallout: bad effect or result of something 「脱落」の方がぴったりくる

説明:

ギリシャ国債を投資対象にしている投資ファンドは対応に大童。

 

【政治】【社会】

見出し:

Rommny has tough task wooing Latinos

文章:

President Barrack Obama maintains a large lead among Hispanic voters in the presidential race.

単語:

woo: 求める、求愛する

説明:

急増するヒスパニック系住民の得票は軽視できない。ヒスパニック系は伝統的に民主党支持。世論調査による支持率は、オバマ61% ロムニー27%

 

【経済】特に難しい単語はないのですが、時流が分かる見出しなので。

見出し:

Red flag over Facebook

説明:

大手投資家には業績見通しの悪化を事前通知、小口投資家は無視。

 

見出し:

Formula One’s IPO is bundled with a lone

説明:

シンガポールでIPOを計画中のFormula Oneの案件は株式と融資がパッケージに形になるという記事。節税目的。

以上

ERM再考(1) リスク管理の専門家のリスクの見方

 

トーマツ企業リスク研究所のリスクマネジメント調査結果(2011年版)

有限責任監査法人トーマツでリスクマネジメント等の調査・研究を行っているトーマツ企業リスク研究所は、企業のリスクマネジメントに関する調査(2011年版)結果を201216日に公表した。

この調査は2011年に開催したトーマツのセミナーの出席者(主にリスク管理部門、コンプライアンス部門、内部監査部門の方)に対して実施し、226社から回答を得たものだという。

 主要なポイントとして、以下が挙げられている。

-リスク評価実施企業が3年連続85%を超え、リスクマネジメントの社内運用の定着が進んでいる。

-今後の課題はリスクマネジメントの客観性の向上。

-優先対応すべきリスクは「地震・風水害等、災害対策の不備」が37%に急増。2位に約10%の差をつけての1位となった。

-昨年一位の「情報漏えい」は6年連続で回答者の25%以上がリスクとして認識。

 

レポートの全体は以下に掲載されているので、一読を強くお勧めする。

http://www.tohmatsu.com/assets/Dcom-Japan/Local%20Assets/Documents/Press/Release/jp_p_press20120106_060112.pdf

 

リスク管理のプロのリスクマネジメントへのコメント

 今回の調査は、リスク管理、コンプライアンス、内部監査部門に所属する人たちからのアンケートによるものと言うことで、こうした専門家の、Enterprise Risk Management (ERM)についての考え方が、端的に示された内容になっている。

 各種のリスクの重要性はどのように評価されたかをまとめた総括表があるので、以下に引用する。

 

優先対応すべきリスクについての調査結果(上位10項目) 

1社につき最大3項目まで選択可

     2011               2010             2009

地震・風水害等、災害対策の不備            1                     2                     3

情報漏えい                                                    2                     1                     1

大規模システムダウン・情報逸失            3                     6                     5

顧客対応の不備                                            4                     5                     10

業務運用ミスによる多額損失の発生       5                     9                     8

財務報告の虚偽記載                                     6                     8                     2

海外拠点の運営に係るリスク                     6                                           

製品、サービス品質のチェック体制の不備   8                2                     4

役員・従業員の不正                                      9                     9                     8

子会社ガバナンスに係るリスク                 10                                         

*今回調査から、選択肢として「海外拠点の運営に係るリスク」、「子会社ガバナンスに係るリスク」、「経営の機能不全」、「海外取引に係るリスク」を追加した。

 

 「大震災を経験した今年は、地震・風水害等、災害対策の不備」が1位に挙げられたのは大変わかりやすい。内部統制の整備が謳われた、2009年には「財務報告の虚偽記載」が2位にランクインしている。

 

立場によって異なるERMについての考え方

 以上の結果は、リスク管理を行っている当事者のコメントとしては、さもありなんと思わせる内容である。

 ERMが面白いのは、組織内外でのその人の立ち位置によって、見方が大きく変わると言うことである。同じERMという言葉をつかって、さまざまな論文や書物が著されてきた。しかし、「視点によって、重点の置き方が違い、それがひいてはERMが組織内に浸透する妨げになっているのではないか」と言うのが筆者の問題意識である。

 今後、何回かに分けて、ERM再考と題して、筆者の問題意識を、まとめていってみたい。

Creating CSR Strategy at Shirai Groupに参加して

どんな会合に参加したのか: 16日(金)に、白井グループの「CSR戦略策定ミーティング」に参加してきました。このように言うとものものしいのですが、白井グループに研修で来た、Orsikaさんというハンガリーからのアイセックの留学生のCSRについての発表会、兼、彼女の送別会になっていたのです。 白井グループは廃棄物の処理・リサイクリングを主たる事業にしている会社ですが、社員のレベルアップ、将来の海外展開を視野に入れて、アイセックからの短期研修生を受け入れて来ています。今回発表したOrsikaさんは既に5人目で、2カ月の研修を終え、土曜にハンガリーに帰国する直前とのことでした。 私がなぜその会合に参加したのかと言うと、    私は元々アイセックのOBであり、現役の学生との交流はOBの務め    CSRについては関心あり    Orsikaさんの受け入れ担当の東大の学生さん等からご案内を受けた    白井グループの劉倍さん(元、中国からのアイセックの研修生)からお誘いを受けたというようないくつかの要因が理由です。金曜の夜なのに、特に予定がないため、喜んで参加しました。 場所は、東大駒場のCommunication Plazaという建物の多目的室でした。 

ブレストがしくまれていた:  行って驚いたのですが、Orsikaさんのプレゼンは半分で終わり、その場に集まった人々で、白井グループでのCSRをどうしたらよいか、小グループに分かれて話し合おうという45分ほどのセッションがあったことです。我々のグループは、私と、マレーシア出身の白井グループの若手社員、それと3名のアイセックの学生さんで構成されました。グループでは、英語で熱心に話し合い、大変よいアイデアをひねり出したと思います。今後何らかの形で白井グループのCSRに採用されてゆくのではないかと思われます。 

 ミーティングは18時から20時まで、白井グループの経営陣と社員も交え、学生にとっても有意義な機会になりました。そのあとは渋谷で、Orsikaさんの送別会。受入企業の全員に愛された彼女にとってはなむけの宴になりました。

参考:

白井グループについてはwww.shirai-g.co.jp アイセックについてはwww.aiesec.jp 

Working Knowledgeの2011年Top 10からCase Study Lady Gaga

Harvard Business Schoolの刊行物

  ハーバード・ビジネススクール(HBS)の刊行物で特に有名なのはHBRと略称で呼ばれることも多いHarvard Business Reviewであろう。日本ではダイヤモンド社がダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビューを刊行している。英文版でよければ、http://hbr.org/magazine へアプローチして、過去の記事を読むことも可能である。

 私が愛読しているのは、ビジネススクールの教授陣が寄稿し、週に一度刊行されるHBS Working Knowledgeというニュースレターである。http://hbswk.hbs.edu/ でworking knowledgeを定期購読するように登録しておけば、毎週、知的好奇心を刺激するニュースレターがあなたのPCに届く。

 

HBS Working Knowledge2011年に最も読まれた記事

 

昨日はコンサルティングの雄であるマッキンゼーのレポート、McKinsey Quarterlyの記事で2011年に最も読まれたランキングを紹介し、特に、世界の都市についての驚くべき分析結果を紹介した。

今日は、HBS Working Knowledge2011年のランキングを紹介し、私が気になった論文を紹介しよう。

 トップテンの殆どが、「どうしたらより良い効果的なリーダーになれるか」に関する記事で埋められている。ニュースレターの読者が、ビジネスリーダーであることを考えれば、なるほどと思われる

 私の注意を引いた記事は、HBS Case Study Lady Gagaという記事である。これはHBSで採用したLady Gagaについてのケーススタディを紹介した内容である。

 ・なぜ2008年のデビューから2年間と言う短期間に世界のエンターテインメント界での最高峰に上り詰めることができたのか?

 ・Lady Gagaは最高のマーケティングの成功事例である。

 ・コンサートツアーをめぐる逡巡。他のグループのおまけからどのように一人立ちしたか。会場の選び方。

 ・ソシアルメディアの先端的な活用。

 ・ファッションと音楽のフュージョン

といった項目について簡潔に述べられていて、実際のケーススタディを読まなくても、なんとなくLady Gagaのマーケティング戦略の全貌が解った気分になる内容である。お勧めだ。http://hbswk.hbs.edu/item/6812.html