世界の動き 2023年12月11日 月曜日

今日の言葉:
「インフレ目標」
 欧米も日本もインフレ率2%を目標にしている。米国では今後FRBが政策金利を上げるのか下げるのかの議論が喧しいが、そもそも2%と言うインフレターゲットは妥当なのだろうか。
 2%は、失業率を押さえ、経済を成長させ、物価が高騰しない最適な目標と言うことだろうが、米国の経済は成長し、失業率は低く、労働者の賃金は上昇している。こうした状況ではインフレ目標に縛られて金融政策を行うのは考え物ではないかと思う。インフレ率4-5%の状況で、最適な経済が実現されているように見えるのだが。(以上は米国の話)
 日本では、ゼロ金利の下、無成長、無気力、無関心が蔓延した。金利の有る世界でまっとうな企業活動の出来る企業が生きの来る社会に変化させていくべきだろう。高齢者の観点からは、預金金利が数%付かない世界はとても暮らしにくい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.国連とWHO ガザに悲惨な警告を発する
【記事要旨】
 国連当局者は昨日、数万人のパレスチナ人がイスラエルの軍事作戦から逃れようとしているガザとエジプトの国境付近で圧力が高まっていると警告した。
 グテーレス国連事務総長は、「近いうちに治安が完全に崩壊し、伝染病やエジプトへの大量避難への圧力の高まりなど、さらに悪い状況が展開する可能性がある。ガザの民間人を効果的に保護する手段は存在しない」と述べた。
 WHO理事会の緊急会議で、テドロス事務局長は、「ガザの医療システムは崩壊しつつある」と述べた。 ガザにある36の病院のうち、部分的にでも病人や負傷者の治療ができていたのはわずか14病院だったという。
 昨日イスラエル軍は、過去24時間にガザ地区で250以上の「目標」を攻撃したと発表した。 戦闘の激化は、米国が拒否権を発動したため不成立となった永久的な停戦を求める決議後に行われた。
 バイデン政権は中東への武器輸送を促進するため非常事態を宣言し、議会を迂回してイスラエルに戦車弾薬1万3000発を販売した。
【コメント】
 バイデン政権の議会を経ないでイスラエルへの弾丸供与と言う動きは意外な動きだ。米国民に支持されるのだろうか。

2.サウジアラビア、新たな気候変動協定を阻止
【記事要旨】
 世界有数の石油輸出国であるサウジアラビアは、明日閉幕予定のドバイでの国連気候変動協議において、化石燃料を廃止する新たな合意に対して最も強力な反対者となった。
 サウジの交渉担当者らは、化石燃料に言及する文言を協定に含めることにきっぱりと反対し、少なくとも118カ国が支持する2030年までに世界の再生可能エネルギー容量を3倍にすることを目的とした条項にも反対している。サウジ外交官は特に議論を阻止するのが巧みだ。 非公開交渉に参加した十数人の関係者によると、交渉を遅らせているという。
 ドバイで各国が化石燃料の段階的廃止、あるいは段階的削減に合意すれば、それは歴史的な瞬間となるだろう。 過去の国連気候変動協定では「化石燃料」という言葉への言及を避けてきた。 しかし、参加198カ国のどれかが合意を妨害する可能性はある。
【コメント】
 私が大学生だった1970年代初めに「ローマクラブ」の「成長の限界」レポートが石油資源の枯渇を予言したが、新たな油田が開発されサウジはエネルギー大国の地位を守っている。安くて便利な石油を使うのはまだまだ代替エネルギーを使うのよりも合理的な分野がある。
 サウジの行動は自国だけでなく世界全体で見ても合理的なのかもしれない。

3.大谷翔平が野球史上最大の契約にサイン
【記事要旨】
 メジャーリーグベースボールにおける最も重要なフリーエージェント物語は、日本のスター投手兼外野手である大谷翔平がロサンゼルス・ドジャースを選んだことで幕を閉じた。 彼の10年、7億ドルの契約は、オオタニの元エンゼルスのチームメイト、マイク・トラウトの記録を樹立した12年、4億2,650万ドルの延長契約を上回り、さらには2017年にリオネル・メッシがFCバルセロナと結んだ4年、6億7,400万ドルの契約をも上回った。
【コメント】
 世界中の期待は大きい。大谷頑張れ!

その他の記事より:
・EVは2輪3輪で普及
 Two- and three-wheel electric vehicles are transitioning from fossil fuels to batteries faster than cars, and China has dominated the market. China’s electric car factories can’t hire fast enough.
・UPennの学長辞任
 The president of the University of Pennsylvania resigned after testimony in Congress about responses to antisemitism on campuses.
・EUのAI規制
 E.U. officials agreed to a new law to regulate artificial intelligence, one of the world’s first comprehensive attempts to limit the use of the technology.

2023年12月11日 月曜日

アーミッシュ

 ペンシルべニア州の田舎に行ったときにアーミッシュの住む地域を通りがかったことがある。小さな4輪馬車を走らせる黒い服を着た人達を見かけたのでそれと分かった。

 Wikipedia には「アーミッシュは、アメリカ合衆国のペンシルベニア州や中西、カナダのオンタリオ州などに居住するドイツ系移民(ペンシルベニア・ダッチも含まれる)の宗教集団である。アメリカのキリスト教者共同体であり、 移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしていることで知られる。原郷はスイス、アルザス、シュワーベンなど。2020年時点での推定人口は約35万人とされている。」

 その戒律は、「原則として快楽を感じることは禁止される。なお、戒律は各地のコミュニティーごとに合議によって定められるので各地で差異がある。 以下のような規則を破った場合、懺悔や奉仕活動の対象となる。改善が見られない場合はアーミッシュを追放され、家族から絶縁される。
 ・屋根付きの馬車は大人にならないと使えない。子供、青年には許されていない。
 ・交通手段は馬車(バギー)を用いる。これはアーミッシュの唯一の交通手段である。
 ・アーミッシュの家庭においては、家族のいずれかがアーミッシュから離脱した場合、たとえ親兄弟の仲でも絶縁され、互いの交流が疎遠になる。
 ・怒ってはいけない。
 ・喧嘩をしてはいけない。
 ・読書をしてはいけない(聖書と、聖書を学ぶための参考書のみ許可される)。
 ・賛美歌以外の音楽を聴いてはいけない。
 ・避雷針を立ててはいけない(雷は神の怒りであり、それを避けることは神への反抗と見なされるため)。
 ・義務教育以上の高等教育を受けてはいけない(大学への進学など)。
 ・化粧をしてはいけない。
 ・派手な服を着てはいけない。
 ・保険に加入してはいけない(予定説に反するから)。
 ・離婚してはいけない。
 ・男性は口ひげを生やしてはいけない(歴史的に口ひげは男性の魅力の象徴とされることがあったため)。ただし、顎ひげや頬ひげは許される。」とある。

 基本的に、文明生活(電気やスマホやインターネット)とは無縁な生活だ。夜はやることがないのか(失礼)、5-6人は普通の子沢山で、アーミッシュの住む地域は人口の増加が顕著に高いそうだ。

 こんな究極のシンプルライフにあこがれるが、まあ無理ですね。社会とのつながりなしには現代の人間は1時間も過ごすことが出来そうもない。実は昨日は、ネット環境悪く、ブログの更新が出来なかった。

 電気、ガス、テレビ、スマホ、インターネット、スーパーマーケット、車等々、どれがなくなっても、惰弱な自分は、生存して行けそうもない。

2023年12月10日 日曜日

世界の動き 2023年12月8日 金曜日

今日の言葉:
「十二月八日」
 1941年の今日は、日本が米英との戦争を始めた日だ。開戦を告げる勇ましい大本営発表が耳に響く。
 アメリカに暮らしていたころ(1990年代)は、毎年この時期になると先の大戦と真珠湾攻撃に関するニュースが多かった。
 最近はどうなったのだろうか。日米の一体化で、少なくなったのだろうか。
 そうそう、オリックスの山本投手は、YAMAMOTOとして古い世代の米国人には山本五十六提督を想起させる苗字だ。今後の米国での報道を見守りたい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ハマスが「人道地帯」からロケット弾を発射したとイスラエルが非難
【記事要旨】
 イスラエル軍は昨日、ハマスがガザ南部の「人道地帯」からロケット弾を発射したとする動画と地図を投稿し、ガザには民間人にとって安全な場所はどこにもないという懸念が高まった。
 イスラエル軍は、ハマスの過激派が、避難するガザ人で混雑していたラファの不毛地帯アルマワシなどで、「避難したガザ民間人のテントの近く」と「国連施設の隣」から発射されたと発表した。
 イスラエルが今後この地域を正当な軍事目標とみなすかどうかは明らかではないが、いわゆる安全地帯の危険性を浮き彫りにした。国連は、戦争当事国が民間人にとって完全に安全な場所を一方的に宣言することはできないという理由で、安全地帯に反対してきた。
 アルマワシとその周囲のラファ地域は、イスラエル軍がガザ南部で攻撃を開始する際に安全を確保できるとイスラエル軍がガザ住民に告げた数少ない場所の一つである。
 国連によれば、ガザ総人口の約85%に相当する190万人近くが、2か月間の戦争中に故郷を逃れた。
 ヒューマン・ライツ・ウォッチは、レバノン南部でロイター通信社のビデオ撮影者を殺害した10月13日の攻撃はイスラエル軍によって行われ、意図的な攻撃とみられると述べた。
 イスラエルは軍は、ハマスが攻撃計画と戦術の範囲を評価するために使用した大量の資料を回収した。
【コメント】
 まだ戦争は続いている。

2.欧州連合EU指導者らはロシアとの貿易について習氏に圧力をかける
【記事要旨】
 EUと中国の首脳は昨日北京で4年以上ぶりの直接の首脳会談を行った。 予想通り、この会談では大きな進展は見られなかった。
 EU首脳らは中国に対し、欧州との貿易不均衡やロシアとの連携について圧力をかけた。
 中国政府がロシアへの支援削減を拒否していることほど、欧州当局者らをイライラさせている問題はない。 欧州首脳らは中国に対し、ロシアに対する影響力を行使してウクライナ戦争を終わらせ、同国に軍隊を撤退させるよう求めた。 しかし、中国は米国に対抗するパートナーとしてロシアを必要としており、ロシアを見捨てる可能性は非常に低い。
 欧州市場は昨年、対中国で過去最大となる4,260億ドルの貿易赤字を記録した。 中国は、中国の欧州への輸出の大部分が中国に拠点を置く欧州資本の企業からのものであるとして、不均衡に関する欧州の多くの苦情を否定している。
【コメント】
 経済の停滞している中国へ圧力を掛けるのには良いタイミングだが、中国とロシアの連携は簡単に崩れそうもない。

3.ウクライナは米国からの援助の減少に備えている
【記事要旨】
 ウクライナ当局者らは依然として、米議会が最終的に支援策を可決することに期待を抱いている。 しかし、否決されれば悲惨な結果が生じることを考慮し、自国の軍事能力の強化に急ぐとともに、他の同盟国との関係を深めることに努めている。
 例えばドイツは先月、すでに納入した3基に加えて、2025年にさらに4基の最先端防空システムをウクライナに送ると発表した。 それでも、ウクライナ国民は戦線全体で、過去数カ月で急激に減少した資源をどのように配分するのが最善かについて難しい決断を迫られている。
【コメント】
 ウクライナは苦しい戦いを続けているようだ。何とか踏ん張って欲しいものだ。

その他の記事より:
・共和党は対中強硬
 Republican lawmakers demanded that President Biden impose tougher curbs on Chinese technology.
・ロシアの英国での諜報活動
 The U.K. said a group linked to Russia’s intelligence service carried out cyberattacks for years to undermine trust in Britain’s political system.
・ギリシャとトルコの友好条約
 After years of tensions between Greece and Turkey, the countries’ leaders signed a “declaration on friendly relations and good neighborliness.”

2023年12月8日 金曜日

世界の動き 2023年12月7日 木曜日

今日の言葉:
「高校授業料無償化」
東京都では私立高校を含めた無償化を計画しているそうだ。必要だろうか?
開成や麻布と言った一流進学校へ子供を送れる富裕層を支えることになる。高校へ本来行くべきでない子供を無理に私立高校へ送ることにもなるだろう。
公立高校の無償化までは良いが、それ以上の無償化は、生活の苦しい層への支援を行うべきで、私立高校を含めた無償化は、理解できない政策だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.ガザ市民はハーンユニスから逃れるが、避難所を見つけるのは困難
【記事要旨】
ガザ地区南部でのイスラエル軍の攻撃は、イスラエル軍がハマスの戦闘員と接近戦を繰り広げているハーンユニス市から、苦境に陥った民間人の新たな移住を引き起こしている。
多くのパレスチナ人が南部国境の町ラファに避難しており、国連は避難所が定員を超えて混雑していると発表した。 避難民の多くは、路上や空き地、その他の放棄された場所で寝ることを余儀なくされている。
グテーレス国連事務総長は、ガザ情勢は「パレスチナ人全体、そして地域の平和と安全に取り返しのつかない影響を与える可能性のある大惨事へと急速に悪化している」と述べた。
イスラエルは民間人に対し、家を出て地中海近くの農業地域ラファまたはアルマワシに向かうよう呼び掛けた。 しかし、どちらの場所でも攻撃は続いている。 特にアル・マワシには危機を緩和するために必要なインフラが整っていない。
イスラエル軍は、ガザ地下のトンネルに集まったハマス軍幹部11人の写真を公開し、そのうち5人が死亡したと発表した。
ガザでの戦争は、多くのアラブ指導者と国民との間に溝を露わにし、広げた。
【コメント】
毎日同じ記事の繰り返しで、むなしくなる。

2.バイデン氏、ウクライナ支援承認を議会に求める
【記事要旨】
ホワイトハウスからテレビ放映された声明の中で、バイデン大統領は議会共和党に対し、「つまらない、党派的な、怒りに満ちた政治」を脇に置き、数十億ドル規模のウクライナ支援策を可決するよう呼び掛けた。
昨日の午後に採決が予定されていたこのパッケージが可決されなければ、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が戦争の勢いを取り戻し、さらには米軍を呼び込む可能性があると同氏は警告した。 バイデン政権は議会に対し、ウクライナへの資金は年末までに枯渇すると述べた。
バイデン氏は「これは待ちきれない」と語った。 「議会の共和党はプーチン大統領に望む最大の贈り物を与え、世界的なリーダーシップを放棄するつもりだ。」
ホワイトハウスは、1,100億ドルの緊急支出対策の一環として、追加の610億ドルの支援を要請した。 共和党は、不法移民の取り締まりを支援するための資金をパッケージに添付するよう主張している。
ウクライナでは、ロシアとの全面戦争が2度目の冬を迎える中、ゼレンスキー大統領と軍司令官の間を含む政治的摩擦が表面化している。
【コメント】
共和党の動きは党派的ではあるが、健全な民主主義の発現でもある。

3.AIへの規制は負け戦
【記事要旨】
ヨーロッパ、米国、その他の国々の議員や規制当局は、AI の脅威に対する懸念の高まりに対応しようと競い合っています。 仕事を自動化し、偽情報の拡散を加速させ、最終的には独自の種類のインテリジェンスを開発する恐れがあるからだ。
欧州当局者らはテクノロジーの進化に不意を突かれていると言う一方、米国の議員らはテクノロジーの仕組みをほとんど理解していないことを公然と認めている。 これに対する対応は、根本的な不一致を明らかにする断片的なアプローチだった。 システムは非常に急速かつ予測不可能に進歩しているため、議員や規制当局は追いつくことができない。
【コメント】
すでにシングラリティが起きているのではないかと思う。もう誰AIを止められそうもない。

その他の記事より:
・山本由伸もいるぞ
American teams start bidding on Yoshinobu Yamamoto, a young Japanese baseball star, next week — and he could get a record-breaking contract.
・ケビンマッカ―シー前下院議長は引退へ
Two months after being ousted as speaker, U.S. Representative Kevin McCarthy announced that he would leave Congress at the end of the year.
・フジモリ前大統領に恩赦
Peru’s top court ordered the release of former president Alberto Fujimori, who was serving a 25-year sentence for human rights violations.

2023年12月7日 木曜日

世界の動き 2023年12月6日 水曜日

今日の言葉
「あれ」
 今年の流行語大賞の第一位は「あれ」だそうだ。実は、大賞を受賞する直前まで、この言葉を知らなかった。聞いた事も無かったのだ。これは世間が分断化している象徴的な出来事かも知れない。
 私が考える大賞に匹敵する言葉は「ChatGPT」だ。生成AIの使用を個人の日常まで普及させたことは偉大(?)な功績だ。
 私の存命中に地球が破壊される出来事を眼にする可能性(怖れ?)が出てきた。ひとつは核戦争で、もう一つは生成AIの暴走でだ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエル軍、ガザ南部最大の都市に進入
【記事要旨】
 イスラエル軍はガザ南部最大の都市ハーンユニスの中心部で戦闘を行ったと軍司令官が昨日述べ、2カ月に及ぶ戦争の中で最も激しい戦闘の一部だったと述べた。
 民間人に市内から退去するよう数日間警告した後、イスラエル軍は一夜にして攻撃を強化した。 昨日、避難所を求めた多くのパレスチナ人が廊下で寝ていた市内最大の医療施設であるナセル病院内から激しい爆撃音が聞こえた。
 南部への進出は金曜日に7日間の停戦が終了した後、北部に侵攻してからは数週間後に行われた。 イスラエルは、北部での人の死亡と物理的破壊のレベルを繰り返さないようにとの国際的な強い圧力を受けているが、ガザからの報告によると、軍事作戦の激しさやそれによる死傷者に変化は見られない。
 国連人道支援事務所は、日曜日から月曜日の午後にかけてガザで「これまでで最も激しい砲撃があった」と述べた。 世界保健機関は、新たな戦闘の結果、ガザの人道危機は刻々と悪化していると述べた。
 ハーンユニス市の状況は厳しく、水道や衛生設備へのアクセスはほとんどない。
 ガザ戦争とそれが国際的に引き起こしている二極化は、EU内でのテロ攻撃の「巨大な」リスクを生み出している、とEU内務委員は述べた。
 ガザ国内での報道活動は現在、非常に困難だ。
【コメント】
 戦闘は止められず激化しているようだ。日中戦争中の南京攻略戦を想起させる事態だ。日本軍は、中国兵を掃討したがその多くは民間人に扮していたために、戦後、民間人30万人を殺戮したという非難を中国から受けている。イスラエルには自制を強く求めたい。

2.ゼレンスキー氏、支援投票前に米上院議員との会合をキャンセル
【記事要旨】
 ウクライナのゼレンスキー大統領は昨日、数百億ドルの追加緊急軍事援助を米上院議員に直接、最後の手段で訴える計画を中止した。 ゼレンスキー氏は、戦争資金提供継続に対する議会での反対の高まりが予想される採決の前日に、極秘のビデオ通話で上院議員らと機密ブリーフィングで話す予定だった。
 多数派リーダーであるチャック・シューマー上院議員は昨日、「土壇場で何かが起こった」と述べ、それ以上の説明はせずに計画変更を発表した。
 ゼレンスキー氏の発言は、ウクライナに610億ドル以上を提供する法案に対する共和党の抵抗を鎮める民主党とホワイトハウスの取り組みの一環だった。 ウクライナは、戦場の流れを変えるために、より多くの弾薬やその他の武器を緊急に必要としている。 ゼレンスキー氏の顧問ミハイロ・ポドリャク氏は昨日、代替策は「壊滅的」なものになるだろうと述べた。
【コメント】
 ウクライナ政府ないでの混乱を暗示する動きだろう。プーチンより先にゼレンスキーの立場が弱まっているようだ。

3.ムーディーズ、中国の信用格付け見通しを引き下げ
【記事要旨】
 中国経済へのさらなる打撃として、信用格付け会社ムーディーズは地方政府の救済にかかる潜在的なコストを懸念し、同国の財政に対する見方を否定的な見方に引き下げた。
 ムーディーズは、巨大な不動産セクターが縮小し始めており、経済は低成長に陥りつつあると警告した。 同時に、ムーディーズは中国政府に対する総合的な信用格付けを「A1」と再確認した。
 中国共産党は、中国の銀行、年金基金、保険会社、その他の金融機関がマルクス主義の原則に従い、中国の指導者習近平に従うことを期待していることを明らかにした文書を発表した。
 エバーグランデ社の破綻の責任は中国の融資政策にあるとされているが、疑わしい会計処理と不十分な企業監督により、同社はすでに破局に向かって進んでいた。
【コメント】
 中国を馬鹿にできない。日本の格付けのAIで見通しはNegativeだ。

その他の記事より:
・ナイジェリアの政変
 Nigeria’s president called for an inquiry into a drone attack by his country’s military that killed scores of civilians.
・COP28では化石エネの将来の話ばかりでプーチンは中東へ
At the COP28 U.N. climate conference in Dubai, the talks have become consumed by an intense debate over the future of fossil fuels.
 President Vladimir Putin will make a rare trip to the Middle East today, visiting Saudi Arabia and the United Arab Emirates.
・ジョンソン前首相の証言
 Boris Johnson will testify today before an official inquiry into Britain’s handling of the Covid pandemic, giving his first detailed public account of how he grappled with the virus.
(英国の民主主義は日本よりは健全そうだ)

2023年12月6日 水曜日