世界の動き 2020.3.16 Wednesday

N.Y. Times 電子版より

1.3人のEU諸国首脳がウクライナ訪問
【記事要旨】
 チェコ、ポーランド、スロベニアの首脳が月曜にEUの支持を示すため攻撃最中のキエフを列車で訪問。バイデン大統領は来週ブリュッセルでのNATO会談に参加予定。露国防相は南部のヘルソン市を占領と発表。南部要衝のミコライフへの露軍の攻勢強まる。ミコライフでは市民が火炎瓶で抵抗。死者多数で墓地は一杯。市長によればこの世の終わりの様相。
 停戦交渉は継続しているが合意へは狭い道。中国は合意への国際的な支援を要請。インドは露の原油輸入増を交渉。
【感想】
 ポーランドの難民受け入れは限界。戦争の早期解決なければEUでの受け入れ能力を超えよう。中国とインドは変化球を投げる。インドはネール以来の親露国なので理解できる動き。

2.中国でのコロナ拡大が原油価格に影響
【記事要旨】
 露のウクライナ侵入後高騰した原油価格が中国でのコロナ拡大による経済活動の停滞予想により一週間で20%低下して100ドルを下回る。中国のゼロコロナ策により多くの都市でロックダウンが進んでおり自動車、携帯電話、IC、PCケーブルの生産に影響が現れている。
 他のアジア諸国は感染拡大下、コロナに関する制限を解除中。英国はすべての旅行制限を解除。豪も大幅緩和へ。
【感想】
 各国の動きを見るに、日本の方針ははっきりしない。留学生の受け入れ、ビジネスマンの受け入れ、在外日本人の受け入れ、出張者の帰国時対応、すべてあやふやに見える。特に濃厚接触者の扱いは何とかすべき。政府はゴールポストを動かすのをやめてほしい。

3.危険な道が今は喧騒に
【記事要旨】
 タリバンが政権獲得前はカブールからカンダハルへの道は銃撃、爆弾による死者の出る危険な道だった。車の残骸が散在するが、農民はブドウを育て若者はバレーボールで遊んでいる。ただ、米国の制裁は効いており日用品の価格は高騰して人々は飢えている。
【感想】
 この辺のニュースは日本では全くない。状況が改善すれば遺跡が多く世界中から観光客が訪れる可能性に富んだ地だ。早く落ち着かせるのが再生に不可欠だ。
 ウクライナの問題に隠れているが、中近東での紛争は続きアジアでもロヒンギャ問題とかインドのムスリム問題、中国の人権侵害等々、民衆が苦しむ状況が沢山あることを忘れてはならない。

その他:
米での経済回復を示すか
Ticket sales for domestic U.S. flights in February exceeded those for the same month in 2019, the first such increase since the pandemic began.
インテルは生産分散
Intel will spend at least $19 billion to begin to manufacture chips in the German city of Magdeburg, continuing an expansion aimed at reducing its dependence on Asian factories
独裁国では
The son of Turkmenistan’s leader won the country’s presidential election after an unusual vote-counting delay.

(2022.3.16 Wednesday)