今日の一言
「携帯がつながる仲」
国連総会へ行くときに足止めを食ったマクロン大統領が、携帯でトランプ大統領に電話して「あなたの車列のために我々は動けない」と話しているのが報道された。
驚きが2つ。やはり電話で直に話し合える仲だ。携帯のセキュリティは大丈夫なのかな。
ニューヨークタイムズ電子版より
今日は朝6時に配信がありました。
来週からは随分内容が変わるとタイムズは言っています。
「このニュースレターは装いも新たになります!来週から「The World」というタイトルになり、平日は毎日、カトリン・ベンホールドが、鋭い分析、生き生きとした動画、そして現地レポートを交えながら、今何が起きているのか、そしてなぜそれが重要なのかを解説します。」ということです。
動画が増えるようで、それを文章でどう伝えられるかわかりませんが頑張ってみます。
さて、今日のトップニュースは、2つです。
1.アッバス議長の国連演説
【記事要旨】
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、国連総会へのビデオ演説で、イスラエルによるガザでの軍事行動を「ジェノサイド(集団虐殺)」と非難し、パレスチナ人が土地を放棄することはないと強調した。米国がビザを拒否したため、彼はヨルダン川西岸のラマッラーから遠隔で演説した。
アッバス氏は、どれほど苦しんでもパレスチナ人はガザに留まり、土地を再建すると述べ、「我々の生存への意志は決して折れない。パレスチナは我々のものだ」と語った。また、戦後のガザ統治はパレスチナ自治政府が担い、ハマスは将来の政権に関与しないと明言した。
この演説は、フランス、英国、カナダ、オーストラリア、ベルギーなど150か国以上がパレスチナ国家を承認した直後に行われた。これに対し、イスラエル政府はヨルダン川西岸の一部を併合する可能性を示唆している。
一方、トランプ大統領はアラブ・イスラム諸国の指導者に対し、イスラエルによる西岸併合を認めないと伝えたと報じられている。
イエメンでは、イスラエル軍が首都サナの複数の地点を空爆した。これは、イエメンのフーシ派によるイスラエルへのドローン攻撃への報復だ。
【コメント】
自治政府を国家承認するには、アッバス議長はあまりに脆弱だ。ハマスのガザ支配は彼の拙劣な行政が招いたといえるからだ。
国家として要件を定めたモンテビデオ条約というものがある。1933年に決められたが今でも引用される。「沈黙の艦隊」で独立国ヤマトの説明に使われた。
モンテビデオ条約における4つの「国家の要件」
・永続的な住民(Permanent population)
一定数の人々が継続的に居住していること。
・ 明確な領域(Defined territory)
国境が完全に確定していなくても、ある程度の領土が存在すること。
・政府(Government)
統治機構が存在し、住民と領域を管理・運営していること。
・他国との関係を結ぶ能力(Capacity to enter into relations with other states)
外交関係を構築・維持できる能力があること。
これらの条件をパレスチナが満たしているかには疑問がつくのだ。
2.サルコジ氏、共謀罪で懲役5年の判決
【記事要旨】
サルコジ元フランス大統領は、2007年の選挙資金をカダフィ大佐率いる政府から得るための共謀罪で有罪判決を受け、懲役5年と約11万7000ドルの罰金を言い渡された。
サルコジ氏(70歳)は判決を「スキャンダル」と呼び、不服申し立てを表明したが、裁判所は控訴の有無にかかわらず、今後数週間以内に懲役刑を執行すると述べた。フランスでは、これまで元大統領が刑務所で服役した例はなかった。
【コメント】
韓国の政治裁判を見るようだ。サルコジ氏はまだ70歳だったのか。自民党であればまだ現役ですね。
その他の記事
・トランプ大統領は、米国での禁止を回避するため、TikTokを中国の親会社バイトダンスから分離する契約に関する大統領令に署名した。
・米国は、トランプ大統領の同盟者であるアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領を支援するため、アルゼンチンに200億ドルの救済措置を提供する用意がある。
・デンマーク当局は、ドローンの目撃を受けて複数の空港を一時閉鎖した。ロシアによるNATO領空侵犯を受け、ヨーロッパは警戒を強めている。
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・司法省当局者は、ジョージ・ソロスの財団を捜査するよう検察に命じた。これは、トランプ大統領が敵視する人々に対する最新の措置である。
・トランプ大統領は、ホワイトハウスでレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談した際、トルコに対しロシアからの原油購入を停止するよう求めると述べた。
・イーロン・マスク氏の企業xAIは、米国連邦政府機関にGrokチャットボットの使用を許可する契約を締結した。
2025年9月26日 金曜日