今日の言葉:
「為替介入」
円安が進み、日本の当局がこれ以上の円安に進まないように円買いの為替介入をするかもしれないという見方が出ている。以下Bloombergの記事によれば150円に急速に近づくと介入が起きそうだ。
『ニューヨーク外国為替市場では円安・ドル高が一段と進み、円は一時1ドル=146円40銭台まで下落。昨年9月に日本政府が24年ぶりの円買い介入を実施した際の水準を超える円安となった。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアジア為替・金利戦略共同責任者、アダーシュ・シンハ氏は、トレーダーが日本当局による為替介入のリスクに備えるのはまだ早いと指摘。ラボバンクの通貨戦略責任者ジェーン・フォリー氏は、「日本の財務省が150円水準を待たずに行動を起こすかどうかは、上昇のペースが重要になってくるだろう」と述べた。』
ニューヨークタイムズ記事より
1.経済の低迷で中国株が下落
【記事要旨】
中国が最近発表した懸念すべき経済指標により、中国株式市場の活気が失われている。
香港で取引される中国株指数は今月9%以上下落し、ハンセン指数も同程度下落している。 上海と深センに上場している最大手の企業を追跡するCSI 300は約5%下落した。
野村証券は火曜日のリポートで「中国経済は今後最悪の事態が訪れる差し迫った下降スパイラルに直面している」と述べた。
中国人民銀行は主要金利を新たな最低水準まで引き下げたが、その措置は十分ではなかったと言われる。 さらに、国内の主要都市70都市のうち49都市で住宅価格が下落したデータが出た。
アナリストらは、対処すべき2つの最大の問題は住宅市場と、特に若者の間で失業率の上昇によって妨げられている国内支出だと述べた。
バークレイズは今年の中国の経済成長率予想を4.9%から4.5%に引き下げ、来年はさらに成長が鈍化すると述べた。
【コメント】
年率4.5%成長は日本にとっては目もくらむ高成長だが、保八(8%成長を前提とする)の中国経済には急ブレーキが鮮明だ。それにしても若者の二人に一人が働けない状況は経済破綻国家のようだ。
2.ニジェールのクーデターで米国のテロとの戦いが一変
【記事要旨】
2,600人のフランス軍とアメリカ軍の支援により、ニジェールはサヘル地域他で急速に勢力を拡大している過激派グループの勢力を抑えることに成功してきた。 しかし現在、軍事政権のクーデターにより、米国は同国からの軍隊の撤退と無人機基地の閉鎖を余儀なくされる可能性がある。
その結果生じる安全保障上の空白により、アルカイダやイスラム国に関連するグループが活動を活発化させる可能性があり、脅威を特定して迅速に阻止することが困難になるだろうと米当局者らは述べた。 クーデターへの対応として、バイデン政権は2つの主要な選択肢を検討している。ニジェールへの援助を削減するか、テロ対策協力を継続するため軍事政権との取り決めを求めるかである。
ニジェール政府の同盟国が依然としてクーデターを逆転させることが可能だと考え動いており、まだ手遅れではないかもしれない。
【コメント】
ニジェールの続報だ。ニジェールについて要約します。
『 ニジェールはアフリカ大陸西部に位置する内陸国で、アルジェリア、マリ、ブルキナファソ、ベナン、ナイジェリア、チャド、リビアと国境を接する。
国名は西アフリカを流れる大河ニジェール川にちなむが、その恩恵にあずかれるのは南西端の限られた地域に過ぎない。
もともとこの地域の遊牧民トゥアレグ族がこの川を「川」を意味する現地語で呼んでいるのを聞いたフランス人が、ラテン語で「黒」を意味するニジェールと命名しました。
ちなみに南のナイジェリアも語源は同じで、植民地として支配した国がフランス語か英語かによる違いだ。
人口の大半はニジェール川とその支流に集中していて、アルジェリアやリビアと接する北部はほとんど砂漠。ほぼ中央に位置するアイル山地には、サハラ砂漠の植生が豊かだった約1万年近く前に描かれたキリンの線刻画が残っている。
その北のアーリットでは、原子炉の燃料などに使われるウランが産出され、生産量は世界第5位(2019年)で、この国の最大の輸出品で、経済を支えている。原子力発電の比率が高いフランスでは、4割以上をこの国のウランに依存している。
首都はニアメ、人口は約2,300万人だ。』
3.イングランドがオーストラリアのワールドカップの夢を終わらせる
【記事要旨】
昨日、イングランドがオーストラリアを3-1で破り、女子ワールドカップ優勝は、日曜日に対戦するイングランドかスペインのどちらかになる。
しかし、ある意味では、この大会はオーストラリアのものだった。 オーストラリアチーム・マチルダスの活躍は、同チームのミッドフィールダーの一人であるアレックス・シディアックが「永続的な遺産」と呼ぶものとなるだろう。 実際、10年後にはこの大会がオーストラリア女子サッカー、そしてオーストラリアサッカー全般にとっての好循環の始まりとみなされるようになるかもしれない。
【コメント】
オーストラリアのFIFAランキングは10位だったからベスト4進出は大きな成功だ。今後人気の有るスポーツとしてオーストラリアに定着する可能がある。
アメリカに30年前に住んでいたころ、サッカーをする若い女性子供が多いのに驚いたがその後米国女子はFIFAランキング1位の常連になった。やはり国民的人気が高まらないと強くならない。
その他:
ウクライナの反転攻勢
Ukraine said that its forces had retaken the village of Urozhaine in the south, but the major port cities they hope to recapture from the Russians are more than 50 miles away.
北朝鮮に亡命した米兵
North Korea’s state media said that the American soldier that fled into its territory last month was disillusioned by inequality in the U.S.
市と州で分かれる移民の取扱い
New York’s governor criticized New York City for being slow to help the more than 100,000 immigrants who have recently arrived there.
2023年8月17日 木曜日