世界の動き 2025年2月7日 金曜日

今日の言葉
「初動の大切さ」
 埼玉県八潮市の道路陥没は発生から11日が経過した。現場に流入する水量を減らすために周辺の住民に水の仕様の大幅な制限が呼びかけられ、バイパス水路の建設が進められているという。
 こんなに大事になるとは最初は思わなかった。穴に落ちたトラックがはっきりと見え、運転手と会話ができたからだ。この事故には、八潮市の消防署が最初に対応しその後埼玉県も出てきて、現在は自衛隊の支援も検討しているようだ。
 当初から自衛隊に依頼し特殊部隊に救出を頼んでいれば救出の可能は高かったと素人は思うのだ。自衛隊のヘリコプターは小型戦車の運搬能力があり、災害救助の経験も豊富だ。事故発生後すぐに救出を要請すれば違った展開になっていたのではないかと悔やまれる。
 未だに「救出」という言葉を使っているが、発生後11日経過した現在、どこかで「遅れた初動」を打ち切って、現地の修理復旧に軸足を置いた「復旧段階」へ転換すべき時期が来ている。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.トランプ大統領、ガザ占領計画に固執
【記事要旨】
 トランプ大統領は昨日、戦後のガザを掌握しパレスチナ人を移住させるという自身の提案を擁護し、地球上で「最も偉大で最も壮大な開発」の一つをガザに築くと約束した。
 イスラエル国防相がガザの人々が自発的に立ち去ることを許可する計画を軍に作成するよう命じたと発言したことを受け、トランプ大統領は米軍をガザに派遣しないと強調した。
 トランプ大統領の発言は、ガザの人々がどこに行くのか、誰が飛び地を統治し、安全にするのかなど、計画に関する最大の疑問のいくつかに答えを出さなかった。彼の空想的アイデアはまた、最初の6週間のフェーズが3月上旬に終了するイスラエルとハマスの停戦協定から目をそらした。
 トランプ大統領の側近は水曜日に大統領の発言を和らげようとしていた。しかし翌朝、トランプ氏はさらに強硬姿勢を強めた。「戦闘が終結すれば、イスラエルはガザ地区を米国に引き渡すだろう」とトランプ氏は昨日、トゥルース・ソーシャルに書いた。

トランプ氏についてさらに詳しく
・米国領土内で不法移民に出生による市民権を廃止しようとするトランプ氏の取り組みを阻止するため、裁判官が差し止め命令を出した。
・米国が資金提供している世界各地の研究の凍結により、何千人もの人々が実験段階の薬物や装置を体内に残されたままになっている。
・裁判官は、連邦政府職員に辞職期限を課すことを政府に一時的に禁じた。ホワイトハウスによると、4万人以上の職員がこの申し出を受け入れた。
・日本の首相は今日、貿易と安全保障に関する保証を期待してトランプ氏と初会談する予定。
・インド議会は、米国から強制送還される移民が虐待を受けたとの報道をめぐり大騒ぎとなった。
・欧州右派にとって、予測不可能なトランプは味方であると同時に敵でもあるかもしれない。
・米国全土で数千人がトランプに抗議したが、これは全国的な運動を開始するための草の根運動の一環である。
・トランプは、トランスジェンダーの女性が女子スポーツに参加することを禁止する大統領令に署名した。
【コメント】
 トランプ発言への対応を日本の予算委員会で岩谷外相が追及されたが、具体的な回答は無かった。
 石破首相がトランプ氏に会談で何を言われるかは全く予測不能だ。

2.スウェーデンの学校銃撃事件の経緯
【記事要旨】
 当局は、スウェーデン中部の静かな大学都市オレブロにある成人教育センターでの攻撃について詳細を発表し始めた。
 警察は昨日、少なくとも11人が死亡した銃撃事件の容疑者を特定し、DNA鑑定を待っていると発表した。動機の詳細については明らかにしなかった。
 火曜日のキャンパスの混乱した状況については説明した。現場に到着した警官は、花火の煙と銃弾の雨に遭遇した。銃撃は激しかったため、何人の銃撃犯がいたかはわからなかった。
 警察の対応:オレブロの警察署長によると、混乱とパニックの中、130人の警官は誰も銃撃に応じなかった。約1時間後、警官は死者の中に銃撃犯を発見した。近くには3つの武器と少なくとも10個の空弾倉があった。
【コメント】
 一人の犯人がそれほどの弾幕を作れるものか、130人もの警官がどう対応したのか、発表では理解できない点が多い。

3.1月は記録上最も暑い1月
【記事要旨】
 科学者らは昨日、世界各地で人々が寒さで震え上がる中、地球は記録上最も暖かい1月を迎えたと発表した。この暖かさは、太平洋のラニーニャ現象中に起きたため、気象研究者らにとっては驚きだった。ラニーニャ現象は、一時的に平均気温を下げる傾向がある。
 地球は過去2年間、大半の期間非常に暖かく、科学者らは炭素排出量を超えて、地球の化学反応の何か他のものが変化して気温上昇の原因になっているかどうかを調べ始めている。
【コメント】
 筆者の立場は、Co2濃度と地球温暖化は「因果関係」ではなく「相関関係」だと言うものだ。地球の気候は多くの要因で形成されてるものだと思うので、この記事にあるような動きは歓迎だ。

その他の記事
テスラ:
 同社の取締役会は、工場の1つで人種差別があったという苦情に対処するため、さらなる努力をすると約束した。
気候:
 デンマークのオーステッドとノルウェーのエクイノールは、どちらも挫折と市場の変化を受けて、グリーンエネルギーへの野望にブレーキをかけた。
カナダ:
 フェンタニルはカナダにとって大きな公衆衛生上の脅威。日によっては、オピオイドの過剰摂取で死亡するカナダ人の数がアメリカ人よりも多い。

2025年2月7日 金曜日