今日の言葉
「強気と弱気」
3週続けて下落した米国株の見通しについて、ウォール街の著名ストラテジスト2人の意見が対立している。
根強い弱気派として知られるモルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は、投資家が「景気回復力の持続可能性に疑問を持ち始めている」場合、センチメントはさらに弱まる可能性が高いと言う。株式投資家はソフトランディング(軟着陸)を楽観視し過ぎているとの立場だ。
一方、ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・コスティン氏は、景気が軟着陸に向かうのであれば、投資家が株式へのエクスポージャーをさらに増やす余地があると指摘。「市場環境の改善が続けば」ヘッジファンド、投資信託、個人トレーダーはすべて強気ポジションを積み増やすだろうと説明した。
さて、どうするか。一応ポジションを整理して、利食いするのが得策だろう。株が上がり過ぎているのは確かであり、早晩調整の時期が来ると見るからだ。
ニューヨークタイムズ記事より
1.日本と韓国の間にある放射性のくさび
【記事要旨】
破壊された福島第一原子力発電所からの130万トン以上の処理水を海洋放出するという日本の計画は、太平洋全域で警報を鳴らしている。 特に韓国での反発は深刻だ。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の政府は、横断幕、ユーチューブ動画、記者会見、抗議活動を通じて政敵との対決を繰り広げている批評家らは、尹氏が韓国の歴史的敵国である日本との関係改善のため、そして両国の強力な同盟国である米国の要請で日本政府の計画に同意したのではないかと非難している。
韓国政府は、野党勢力によるいわゆる恐怖を煽る行為を払拭し、水が害を及ぼさないことを人々に納得させるために毎日説明会を開催している。 この騒動は、3カ国がここ数カ月間、より強力なパートナーシップの構築に向けて進めてきた進展を複雑にする恐れがある。
広く国民に不安が広がっているにもかかわらず、韓国は日本が処理水を濾過、希釈した後、30年間かけて段階的に放出するという計画を支持し、日本がその過程について透明性を提供することだけを求めている。
岸田文雄首相は日曜日に福島の現場を訪問し、早ければ今週にも放水日が発表されると示唆した。
【コメント】
これがトップ記事とは驚いた。国際的な関心が高いという事だろう。中国はもっと反発しているがこの記事には無い。国際的な決着の難しさをこの記事は示している。
日本国内で福島の漁民との関係では、帰結するのは結局は金銭的な保証の問題だろう。
2.経済問題に対する中国の反応は弱い
【記事要旨】
昨日、中国人民銀行が予想よりも小幅な主要金利の引き下げを発表したことを受けて、中国株は下落し、中国通貨は下落した。
中国が住宅価格の下落、個人消費の低迷、広範な債務問題に直面する中、多くの投資家やエコノミストは中国政府が金利に関してより毅然とした行動を取ると期待していた。
中央銀行は、ほとんどの企業融資に使用される基準となる1年金利をわずか10分の1ポイント引き下げただけで、住宅ローンの価格設定に使用される5年金利にはまったく変更を加えなかった。
街頭レベルでは雰囲気が暗くなった、とコラムニストのリー・ユアンは書いている。 消費者や企業経営者らの支出や借り入れをためらう姿勢が危険なサイクルを生む可能性があると話している。
関連ニュースとして、中国はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカといったBRICS諸国のグループを拡大したいと考えており、これを米国の力に挑戦する手段とみなしているが、加盟国の利益相反が邪魔をする可能性がある。
【コメント】
中国も日本のようなデフレ経済に陥る可能性が高くなった。共産党政権は、積極的な財政拡大は出来ず(借入過多の地方政府を助けることになる)積極的な金融政策も出来ない(一層の元安につながり国民生活に影響する)ので、簡単な解決策は無さそうだ。
3.サウジアラビアが移民を殺害したと人権団体が非難
【記事要旨】
昨日発表されたヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書によると、サウジアラビアの国境警備隊はイエメンからサウジに入国しようとするアフリカ系移民に対して定期的に発砲していた。 2022年3月から6月までに数百人の男性、女性、子供が殺害された。
警備隊員は移民たちを石や棒で殴り、男性移民に女性を強姦させ、拘束した移民の手足を銃撃した。 報告書は、移民に対する銃撃は「広範囲かつ組織的」であり、人道に対する犯罪に当たる可能性があると述べた。
サウジ政府の声明は、この報告書を「根拠がなく、信頼できる情報源に基づいていない」として否定した。
【コメント】
サウジの人権問題は深い闇だ。記者がサウジ大使館で殺害された事件も真相は分かっていない。このような残酷な対応が知れ渡れば難民が入国して来ないメリットがサウジにはあるのだろう。
その他
ウクライナの戦争
President Volodymyr Zelensky arrived in Greece as part of a European tour aimed at securing more support in the war against Russia.
An Iranian military delegation visited Russia, underscoring the deepening ties between Moscow and Tehran.
グアテマラで革新候補が勝利
Bernardo Arévalo, an anticorruption crusader, won Guatemala’s presidency, handing a stunning rebuke to the conservative establishment in the country.
キャロライン・ケネディ(今は駐豪大使のはずです)泳ぐ
Caroline Kennedy’s swim in the Pacific waters where her father, John F. Kennedy, survived a wartime ordeal shows how her family legacy informs her diplomatic work.
2023年8月22日 火曜日