世界の動き 2024年7月30日 火曜日

今日の言葉
「那須」
 昨日都心から那須まで車で走った。
 11時に赤坂で35度。蓮田のSA付近で40度。佐野SAで休憩した際には39度(その後佐野では41度の日本最高を記録したそうだ)。那須ICで33度。御用邸近くで29度になった。
 酷暑は変らないものの、かなり過ごしやすい。
 那須ではパトカーを多く見かけた。皇族がお見えなのかもしれない。
 スーパーでは、日本の若者の集団に交じり、中国人の家族が数組見られた。都心の高層マンションに比べればまだ安い別荘地に触手を伸ばしているのだろうか。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.残り100日を切った
【記事要旨】
 米国大統領選挙は、ここ数週間の出来事によって様変わりした。11月5日の選挙日まで最新情報をお伝えする。
 民主党は今週、正式にカマラ・ハリスを候補者に指名する見込みだ。ハリスは選挙運動の勢いを維持しようとしているが、2020年の選挙戦で掲げた進歩的な立場を説明するのに苦労するかもしれない。
 ドナルド・トランプは明日、ペンシルベニア州ハリスバーグで友好的な聴衆に演説する。
 副大統領候補であるオハイオ州のJD・ヴァンス上院議員は、「子供のいない猫好き女性」をあざ笑ったことで批判を浴びた後、ネバダ州とアリゾナ州のイベントに出演する。タイムズ紙はまた、ヴァンス氏とロースクールの同級生との書簡を入手した。その中でヴァンス氏は、「警察が嫌いだ」など、公の声明とはまったく異なる意見を表明していた。
 バイデン大統領は、公民権法60周年を記念し、最高裁判所に大きな変化をもたらす法案を推進する演説を行う予定だ。
 シリコンバレーの億万長者たちは、異例なほど公然と、また個人的に選挙をめぐって口論している。一部はトランプ氏の暗号通貨支持を理由にトランプ氏を支持する一方、ハリス氏が民主党の有力候補に躍り出たことで勢いづき、勇気づけられた人々もいる。
【コメント】
 トランプは憲法を変え永久大統領を狙うと公言している。このような人物が大統領になるべきではない。米国の良識に期待したい。

2.ベネズエラでマドゥロ氏が勝者と宣言される
【記事要旨】
 投票の80%が開票され、ベネズエラの選挙管理当局は、日曜日の大統領選挙で同国の独裁主義指導者ニコラス・マドゥロ氏が51.2%の票を獲得し、主要野党候補のエドムンド・ゴンサレス氏が44.2%を獲得した発表した。
 マドゥロ政権は以前にも選挙結果を捏造しており、投票には不正がつきまとった。一部の当局者は電子投票の集計を確認するプリントアウトの公開を拒否し、与党が発表した結果を確認する手段を国に残さなかった。
 ラテンアメリカの左派運動の長年の指導者であるブラジル大統領のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏は、大統領の勝利を称賛しない慎重な声明を発表した。
 元左翼過激派のグスタボ・ペトロ率いるコロンビアはマドゥロ大統領を祝福せず、代わりに集計結果の公表を求めた。
 チリの左翼指導者ガブリエル・ボリック氏は、人々が疑念を抱くのは当然だと述べた。米国は深刻な懸念を表明した。
【コメント】
 トランプが当選すれば米国もそうなる恐れがある。

3.イスラエル、レバノンからの攻撃に対し報復に動く
【記事要旨】
 イスラエルの安全保障閣僚は、土曜日にレバノンから起きた致命的なロケット攻撃に対する反撃を決定した。このロケット攻撃では、イスラエルが支配するゴラン高原のドルーズ派アラブ人の村で12人の子どもと若者が死亡した。
 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、差し迫った激しい反撃の可能性について昨日述べた。
 イスラエルのアナリストらは、ヒズボラはおそらく近くの軍基地を狙っていたが、不正確なロケット弾を使用したことで、意図しない結果が生じたと述べた。
【コメント】
 不測の事態が全面戦争の導火線になるのは、東シナ海や南シナ海での教訓だ。

その他の記事
南アフリカ:
 アフリカ民族会議は、ライバル政党の結成に協力したジェイコブ・ズマ前大統領を除名した。
日本:
 本日の日本銀行の会合を前に、低金利政策が計画通りに進んでいない兆候がある。
英国:
 労働党政権は、前政権が国の財政を混乱に陥れたと非難し、道路や鉄道のプロジェクト、年金給付の一部を削減する必要があると述べた。

2024年7月30日 火曜日

世界の動き 2024年7月29日 月曜日

今日の言葉
「敗戦の弁」
大相撲7月場所は照ノ富士の優勝で幕を閉じた。14日目、15日目と負けが続き、優勝決定戦を経ての優勝だった。
この横綱は、勝っても負けても表情が変わらず、負けを悔しがったり、勝ち誇ったりする様子が微塵もない。「相撲道」の実践者のようだ。
パリ五輪では金メダルが期待された阿部詩選手が序盤で負け、泣きわめいていた。負けに慣れていないのだろうが、見苦しい印象だった。
病気を克服し出場した池江璃花子選手が100mバタフライで決勝に進めず悔しい敗戦の弁を述べた。「正直、頑張ってきた分だけむだだったのかというレースでした。最後は勝負の世界なので、勝てなきゃ意味ないですし、本当に自分の力を出し切れずに終わってしまった。また4年後、リベンジしに帰ってきたい」
いろいろな敗戦の弁を紹介したが、最悪なのは敗戦を決して認めないことだ。「選挙に不正があった」として前回の大統領選挙の結果を認めていないトランプ氏は今回も敗戦を認めることは決して無いだろう。彼の辞書には「敗戦の弁」という言葉は無いようだ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエルとレバノンの戦争への懸念
【記事要旨】
土曜日、イスラエル支配下の町のサッカー場でレバノンからのロケット弾が少なくとも12人の子供と若者を殺害したことを受けて、西側諸国の外交官らは戦闘激化を阻止しようと動いている。
10月にミサイルとロケット弾の応酬を開始して以来、イスラエル支配地域への最も死傷者の多い攻撃であり、イスラエルは昨日早朝、レバノン全土への攻撃で報復した。全面戦争につながるとの懸念は残っている。
米国国家安全保障会議の報道官は声明で、ヒズボラが攻撃を組織したと述べた。ヒズボラは責任を否定した。
イスラエル外務省の報道官は、レバノン南部に非武装地帯を設置するという2006年の国連決議の未履行の実施により、全面戦争は回避できる可能性があると述べた。
イスラエル、カタール、米国の交渉担当者はローマで会合し、ガザ停戦に関する協議を再開した。
【コメント】
ヒズボラは中東情勢を複雑にする攪乱要因だ。ガザ情勢の解決には、イスラエルも両面作戦は米国からの軍事支援なければ困難なので、これを奇貨として沈静化を望みたい。

2.ベネズエラ国民が重要な選挙で投票
【記事要旨】
チャベス主義として知られるベネズエラの社会主義運動は、同国の民主主義を破壊し、経済を壊滅させ、世界最大級の移民危機を引き起こしてきた。昨日の選挙で、同運動は強力な挑戦に直面した。
チャベスの後継者であり大統領であるニコラス・マドゥロに対抗する対立候補は元外交官のエドムンド・ゴンザレスで、選挙から締め出された元議員マリア・コリーナ・マチャドの代理候補にあたる。
マチャドが開催する選挙イベントは大規模な巡礼のような雰囲気を醸し出し、世論調査ではゴンザレスへの支持が高いことが示された。しかし、選挙の結果は誰にも予想できず、国全体が緊張している。
【コメント】
支持率では20%近くゴンザレスがリードしているが、政府の選挙介入が常態化しており、結果はどうなるか不明だ。

3.警官がトランプ大統領暗殺未遂犯を発見した時刻
【記事要旨】
7月13日、ドナルド・トランプ前大統領が暗殺されそうになった約100分前の午後4時26分、警備交代勤務を終えて帰ろうとしていた地元の対狙撃警備官が、ピクニックテーブルに座っている若い男について同僚にテキストメッセージを送った。「彼は君たちがそこにいることを知っている」
タイムズ紙が独占入手したこのメッセージは、警察が暗殺未遂犯の存在をこれまでよりも約30分早く知っていたことを明らかにした。
午後5時38分、犯人トーマス・クルックスの写真がグループチャットで共有され、警官の間で別のテキストメッセージが送信された。「私は彼が距離計を持ってステージの方を見ているのを見た。参考までに。SSの狙撃兵に警戒するよう知らせた。私は彼を見失った」
【コメント】
警護の欠陥が次々に現れてくる。要人警備で先進的な米国でもこのようなことが起こりうるという教訓だ。

その他の記事
ロシア:
ロシア軍はドネツク東部地域で急速に勢力を伸ばし、ウクライナ前線の弱点の特定に長けている。
日本:
米国との合同部隊がインド太平洋地域の米国司令官の指示に従うことになる、と政府高官が述べた。
健康:
血液検査でアルツハイマー病の診断が90%正確で、認知テストやCTスキャンを使ったかかりつけ医よりも正確だった。

米国大統領選
資金調達:
カマラ・ハリスの選挙運動は、1週間足らずで2億ドルを集め、副大統領候補に迫っていると発表した。
トランプ:
土曜日のミネソタ州での演説で、前大統領は国家の団結を求める訴えを放棄し、ハリス氏を「邪悪」「常軌を逸した」「病んでいる」と呼んだ。
JD・ヴァンス:
ハリス氏は過去に「子どものいないキャット・レディ」を揶揄する発言やその他の失言で、トランプ氏の副大統領候補は守勢に立たされている。

2024年7月29日 月曜日

暑さの表現

 あまりの暑さに考える力が出てこない。別に、暑くなくてもそれほどあるわけでもないのだが。

 暑さに関する英語の表現でお茶を濁したい。
 (日本の慣用句「お茶を濁す」は英語では avoid the point (要点を避ける)や do it sloppily (いい加減にやる)または makeshift (その場しのぎ)などを使って表現することができると思います。)

 では慣用句をいくつか。
 boiling:煮えたぎるように暑い
Can I open the window? It’s boiling in here.
(窓を開けていい?ここは猛烈に暑い。)

 sweltering:うだるように暑い
What a sweltering hot day!
(なんてうだるような暑い日なんだ!)

 humid:蒸している
Japan is hot and humid in the summer.
(日本の夏は蒸し暑いです。)

 muggy:蒸し暑い
The climate is generally hot and muggy in this country.
(この国の気候は一般に熱くてむしむししている。)

 extremely hot day:猛暑日
It was an extremely hot day with temperatures in the high thirties.
(40度近い気温の猛暑日だった。)
It seems like it’s going to be extremely hot so I’ll beware of heat stroke.
(今日は)非常に暑い日になりそうなので熱中症に気をつけようと思う。)

 こう書いているだけで身体が暑くなってきました。

 「心頭滅却すれば火もまた涼し」
 If you clear your mind, the fire will also cool down.
こんな具合に達観できれば良いのですが。

2024年7月28日 日曜日

花の都パリ

パリ五輪の開会式の放送を少しだけ見た。
見たのは、
・船による各国選手団の入場行進の日本のところ
・機械で出来た馬がセーヌ川を疾走するところ
・その馬から降りた騎士が五輪旗を渡すところ
・五輪旗の掲揚とオリンピック賛歌
・セリーヌ・ディオンの「愛の賛歌」絶唱
・その間中時々写るエッフェル塔、セーヌ河に架かる橋の数々

いやー、長い歴史と文化に感動しました。
東京五輪の開会式に薄っぺらさは何と言ったらよいか。

勝ち明けを競うわけでは無いが、「東京はパリに敗れたり!」。        花の都の称号にふさわしいパリの開会式だった。

2024年7月27日 土曜日

世界の動き 2024年7月26日 金曜日

今日の言葉
「タイミー」
 タイミーは、働きたい時間と働いて欲しい時間をマッチングするスキマバイト募集サービスだ。
 企業は来て欲しい時間や求めるスキルを指定するだけで、条件にあった働き手が自動マッチングし、規模や時間を問わず、あらゆる業種で利用可能だ。
 このタイミーの上場の記事がBloombergに載っていた。
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隙間バイトでワーカーと事業者のマッチングサービスを手がけるタイミーは26日、東京証券取引所グロース市場に1株1450円で新規株式公開(IPO)する。資金調達はせず、既存株主が持ち株を売り出し、市場からの資金吸収額は約470億円と今年最大規模のIPOになる。
タイミーの上場は、日本の深刻な労働力不足による商機を浮き彫りにしている。少子高齢化などを背景に日本は深刻な労働力不足に直面。日本銀行の企業短期経済観測調査によると企業の人手不足は拡大しており、特に非製造業では過去30年以上で最悪の人手不足に見舞われている。新規参入企業が出始めているが、タイミーは独自サービスで事業拡大を目指す。
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 コロナ前は多くの企業でタイミーの利用は慎重だった。バイト料が割高で、30%の手数料をタイミーに払わないといけないからだった。
 現在はそんなことを言えないほど人手不足が深刻化したということだろう。それでも最低賃金の上昇は50円。この国の未来はどうなるのだろうか。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.オリンピックの始まり
【記事要旨】
 パリオリンピックが始まった。2021年の東京オリンピックとは異なり、スタンドはファンで一杯だ。
 開会式はパリ時間午後7時30分開始。選手たちはセーヌ川に浮かぶボートに乗り、各国の民族衣装を着てパレードに参加する。
 すでにいくつかの競技が始まっていますが、明日から、女子水泳、男子バスケットボール、テニスが行われます。8月11日に終了するまでに300以上の競技がパリで行われる。そこでの素晴らしいストーリーは、どんなオリンピックもより思い出深いものにしてくれる。
 注目選手: 「フランスのマイケル・フェルプス」として知られる水泳選手レオン・マルシャン、ヘビー級で3度目の金メダルを狙うフランスの人気柔道家テディ・リネールが、興奮を呼んでいる。また、東京オリンピックを棄権したアメリカの体操選手シモーネ・バイルズ、7つの金メダルにさらに上を狙うアメリカの水泳選手ケイティ・レデッキーもいる。
セキュリティの要塞: 40万人以上の観客がスタンドに詰めかけ、窓から身を乗り出して開会式を見る。これらすべての人々を守るのは、セキュリティ上の大きな課題だ。
【コメント】
 無観客だった東京大会に比べて華やかだ。開会式のアイデアも常識を超えている。久しぶりに見たいと思う開会式だ。

2.新たな世論調査でハリス氏がトランプ氏に迫る
【記事要旨】
 バイデン大統領が撤退表明して以来初のニューヨークタイムズ/シエナ大学の世論調査によると、カマラ・ハリス副大統領はドナルド・トランプ氏のすぐ後ろで疾走し始めている。
 トランプ氏は、直接対決でハリス氏を48%対47%でリードしており、7月初めの世論調査ではバイデン氏がトランプ氏に6%ポイント差で後れを取っていたことと比較すると、ハリスの立候補は民主党にとって大幅な改善だ。
 バイデン氏:「我々の民主主義を救うのを邪魔するものは何もありません」と大統領は選挙戦から撤退して以来初の演説で述べた。
【コメント】
 ハリスはいきいきと選挙活動をしている。若さ女性であることを前面に打ち出す戦略は効果的だ。

3.道路に停まる車。
山火事が米国西部とカナダを襲う
【記事要旨】
 昨日、米国西部とカナダでは数万人の消防士が山火事と戦い、避難や大気汚染警報が出された。
 カナダで最も観光客が多い国立公園内にあるカナダの町、アルバータ州ジャスパーは、両側から襲来した2つの山火事で半分近くが破壊された。
 北カリフォルニアでは、当局が今年これまでで最大の火災を引き起こしたとみられる42歳の男性を逮捕しました。
【コメント】
 大変な山火事のようだ。日本では想像するのが難しい天災だ。

その他のトップニュース
ロシア:
 ウクライナ戦争が始まって以来、ロシアには40億ドル近くのICチップが送られている。その多くは香港のダミー会社を通じて出荷された。
台風ガエミ:
 台湾で少なくとも5人、フィリピンで少なくとも15人を殺害した後、この台風は中国南東部に到達した。
中東:
 停戦を求める国際的圧力が高まる中、イスラエル軍はガザ地区南部のトンネルから人質5人の遺体を収容した。
カリフォルニア州:
 州知事は裁判所の判決を受けて州当局に数千のホームレスキャンプの撤去を開始するよう命じた。
軍事:
 ロシアと中国は、アラスカ近海で戦略爆撃機による初の合同哨戒を実施。米国とカナダのジェット機が迎撃した。
ウクライナ:
 西部の都市リヴィウで極右政治家が殺害された事件で容疑者が拘束され、国民に衝撃を与えた。
ブルキナファソ:
 西アフリカの国は、イスラム主義の戦闘員と軍の間で激化する暴力により分裂している。
王室:
 ハリー王子はテレビのインタビューで、英国のタブロイド紙との法廷闘争が、自分と家族の間の苦い亀裂の「中心的要素」であると述べた。

2024年7月26日 金曜日