ウクライナ文学についてN.Y. Timesに記事があった。11世紀からウクライナ語の文学は始まり、18世紀から19世紀にかけて国民文学として確立した。『隊長ブーリバ』や『死せる魂』で有名なゴーゴリはウクライナ人だがロシア語で著作をしたためロシアの作家と見做されることが多い。この辺の言語環境は、現在まで続くロシアとウクライナの複雑な関係が、文学においても垣間見れる。
19世紀ウクライナの国民詩人シェフチェンコに倣って『ウクライナ賛歌』
「おおウクライナよ!
あくまでも碧い森をめぐりて、川は沃野を悠々と流れる。
晴れた天の下向日葵が揺れて、子らは大輪になって踊る。
おおウクライナよ!
けだかくあれ、美しくあれ、永遠に。」
ウクライナ文学の近代作品は日本語に翻訳されているものも多い。これまでウクライナ人のノーベル文学賞受賞は無かったが(ポーランド人は6人、ロシア人は4人受章している)、近々受賞者が出るかもしれない。
大切なウクライナ。いつまでもウクライナ。
(2022.3.22 Tuesday)