世界の動き 2022.1.21 Friday

N.Y. Timesの電子版より

1.西側諸国は統一した対ロシア対策を急ぐ
【記事要旨】
 今日米国務長官と露外相の交渉が予定されているが、バイデン大統領はロシアが少しでもウクライナに侵入したら戦争につながることを警告した。強烈な対ロ制裁も覚悟すべきと。
 ただ、ドイツはロシアからのパイプラインへの対応で、フランスはEU各国が独自の対応策を考えるべきだという点で、米国と足並みが必ずしもそろっていない。
 米はNATOに属するバルト3国にウクライナへの武器の輸送を認めた。ロシアと共謀するウクライナ人に米は制裁を科したと発表。
【感想】
 ますますきな臭くなってきた。
 バルト3国からウクライナへ武器を運ぶってどうするんだろう。ロシアとベラルーシを通らないと行けなさそうだが。

2.オーストラリアの裁判官がジョコビッチへの判断の理由を説明
【記事要旨】
 テニス界のアイコンであり多くの人々に夢を与えるジョコビッチは特に若い人が模倣する恐れがある。だから今回の判断になった。
【感想】
 出入国管理とワクチン接種の妥当性には判断を示さず、ロールモデルの重要性の注意喚起した判断は、妥当だと思われる。

3.MITの中国出身の科学者への容疑が晴れる
【記事要旨】
 MITのGang Chen教授についての報道。記事だけでは要旨をつかめないのでWikipediaから引用します。
 In January 2021, Chen was charged by the United States Department of Justice with allegedly failing to disclose connections to several Chinese educational programs when submitting a federal rant application. His arrest prompted protests by academics and editorials in the scientific press over government targeting of Chinese-American professors. One year later, federal prosecutors dropped the charges after evidence showed that the disclosures in question were not actually required by the federal government.
【感想】
 現在のアメリカの大学は、中国からの優秀な教授陣と学生、中国の有力大学との提携なしには成り立たないところまで来ているのが問題の本質だろう。
 現在日本人でノーベル賞を取っている学者の多くが米国で米国の資金に支えられて研究をしてきたことを考えると、アメリカが中国への研究成果の流出を止めようとしても無理だと思われる。

(2022.1.21 Friday)