トンガってどこ?

海底火山の大爆発で津波が発生したトンガ。どんな被害を受けたかはまだ断片的にしかわからない。「トンガで火山の爆発」、と聞いたとき、トンガがどこにあったか思い出せなかった。

ニューギニアとソロモン諸島までは太平洋戦争での激戦地だったので覚えているのだが、フィジー、バヌアツ、温暖化で海没すると言われるキリバス、今回のトンガは判然としなかった。

わかりやすい地図を見つけた。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ps_summit/palm_06/pdfs/map.pdf
オーストラリアから東に向かっていくと、ニューカレドニア(フランス領)、バヌアツ、フィジー、トンガと続く。トンガの北側にサモア、キリバスがある。

トンガの国旗を見て驚いたが、赤地の左上隅にスイスの国旗に似たものがある。スイスの国旗のようなものはキリスト教(国教だ)を、白は純潔を、赤はキリストの血を示しているという。キリスト教文明から地理的に最も離れたところでキリスト教を国旗に示しているのごい。

各国の言語も面白い。それぞれ現地の言葉があるが、これまでの経緯で英語とフランス語が広く使われている。英語圏であるオーストラリアに一番近いニューカレドニアがフランス語。トンガは英語。その中間のバヌアツでは英語もフランス語も広く使われているそうだ。太平洋の島嶼エリアでの英仏のこれまでの勢力争いを調べると面白そうだ。

さて、ニューカレドニアは「天国に一番近い島」と言われる。l’ile la plus proche du paradis ですね。

(2022.1.19 Wednesday)