会議は踊る

G7会議を見ていて「会議は踊る」という名画を思い出した。
『『会議は踊る』は、ナポレオン・ボナパルト失脚後のヨーロッパを議した1814年のウィーン会議を時代背景にした、1931年のオペレッタ映画である。
題名は、オーストリアのリーニュ侯爵シャルル・ジョセフの言葉といわれる「会議は踊る、されど進まず」(フランス語: Le congrès danse beaucoup, mais il ne marche pas.)から借りている。その長引く会議の隙を縫った、ロシア皇帝・アレクサンドル1世とウィーンの街娘との夢のような逢瀬を描く。トーキー初期を代表する名作のひとつ』(以上Wikipediaより)

随分前にNHKで白黒で見た記憶があるが、筋書きも場面も覚えていない。AmazonPrimeでは見ることが出来ない。

G7サミットを見ると、1年間をかけて事務方が練り上げたプランに各国首脳が載って、あまり波風が立たない首脳宣言に落ち着く形で会議は進んでいるようだ。振付通り会議は進んできたが、ゼレンスキー大統領がリモートでなく実参加になり、波乱があるように見える。

G7とウクライナの結束を誇示すると、プーチンは西側のネオナチ陣営がウクライナに焚きつけてロシアを侵略しているという被害者意識を強め、核兵器で対抗するしかないという信念を強めるかもしれなった。

「筋書き通り進んだ会議が最後に筋書きのないドラマになった」というのが教訓その一。

歴史に関する名画をもう一つ思い出した。「歴史は夜つくられる」History is made at night. この映画はメロドラマで、タイタニックの悲劇を思わせる舞台設定になっている。AmazonPrimeで無料で見ることが可能だ。

題名は、「世に語り継がれている歴史の多くは、夜、すなわち大衆の多くが気づかない間に、創造されている」という格言という意味合いだ。

「今日の歴史は白昼衆人監視の下で想像されている」というのが教訓その二。

G7サミットから名画を思い出し、歴史の教訓を我田引水する次第だ。

2023年5月20日 土曜日