世界の動き 2022年6月9日 木曜日

ニューヨーク・タイムズ電子版より

今日の一言:
 「対岸の火事」
 何か事故・事件があったときに我々は「ああ良かった。あっちの出来事で」と思いがちだ。自分の身に引き替えて、事故・事件が起きないように考えて備えることが大切だ。「他山の石」にする知恵が必要だ。

1.ロシアは陸路を確保
【記事要旨】
 ロシアのSergei Shoigu国防省はケルソンからクリミア半島を結ぶ750マイルに及ぶ鉄道による陸路を確保し、露軍は自由に銃火器を運べるようになった。ウクライナがダムを作り止めていたクリミアへの水の供給も85%回復したと発表。占領地でのロシア化を進めている。ルーブルの使用、職員の任命、インタネットのロシアのサーバーの使用、電話番号の国コードの使用等が行われている。
【コメント】
 南東部で確保した地域で既成事実を積み重ねる政策。さすがに戦争を重ねてきた国だけに軍政には長けている。

2.米国は銃規制のヒアリング開始
【記事要旨】
 200件以上の銃乱射事件が今年起きたことをうけ、米下院は被害者からのヒアリングを開始した。現在4つの法案が下院で審議中。過去数十年民主党の提案は下院で否決されている。共和党は依然銃規制に慎重。
【コメント】
 これだけ銃が広まっている国の中でどのように銃を減らそうとしているのだろうか。遅くてもやらないよりはましだろうが。

3.韓国の遺族は悲しみを癒す
【記事要旨】
 8年前、セマウル号の沈没で250人以上の高校生を含む300人が死亡した。事故原因を究明し説明を求める遺族の動きにはすぐ反政府的だという批判が起こる。遺族の中には、その後自殺したり、離婚、地方への移住をした人たちがいる一方祈念館を作った人たちもいる。事故に関し150人以上が逮捕された。
【コメント】
 もう8年ですか。この事件が起きた時には「なんと無策な国か」とあきれたが、知床観光船事故では、我が国の無策ぶりがあからさまになった。

その他:
イランは監視カメラを切る
Iran turned off two U.N. surveillance cameras used to monitor a nuclear site, the latest sign of rising tensions over efforts to revive its 2015 nuclear deal.
カリフォルニアでも民主党は苦戦
California’s primary election results show that even voters in some of the most progressive areas are frustrated over rising crime and homelessness.
オーストラリアは英連邦を離脱か
Australia’s new Labor government is taking baby steps toward making the country a republic: Polling shows that a slim majority of citizens favor a split from the British monarchy, but it’s far from the top of the agenda.

(2022年6月9日 木曜日)