冬支度

今日東京大田区の最高気温は12℃だった。
いま街を歩いてきたら、ダウンを着ている人が多くて驚いた。数日前に夏日だと思ったら、秋を飛ばして冬が来た。

近所のモミジ葉フウノキは、まだ緑の葉をつけている。例年であれば半分ほど散っている頃だ。イチョウもまったく色づいていない。神宮絵画館前の黄金のイチョウ並木のニュースも聞かない。

本格的な冬支度の季節が来たようだ。
prepare for winter とか get ready for winter と英語で言うと感じが出る。米国ではThanksgivingからChirismasまでは多くのファンドマネジャーが休みを取る。11月23日はもうじきだ。

これまでに稼ぎが良かったマネジャーはもう休暇モードだろう。稼ぎが悪かったマネジャーはもうひと頑張りしないとボーナスと来年の雇用が危なくなる季節だ。

さて当方は何をしようか。とりあえず、車のタイヤを冬用に履き替えないといけないな。

2023年11月12日 日曜日

星条旗新聞社 

 今朝病院へ車で行く際に予約までの時間つぶしに青山墓地付近に駐車していた。朝8時過ぎだ。すると突然大きな爆音をあげて米軍のヘリコプターが3機着陸してきた。青山公園や新国立美術館に隣接する一等地に星条旗新聞社と言う米軍施設があるのは聞いていたがヘリが着陸するのを間近で見るのは初めてだった。3機が着陸できるヘリポートとは結構な大きさだ。

 すさまじい爆音を聞きながら沖縄の米軍基地の問題を思った。多くの沖縄県民がこのような爆音に日常的にさらされているのだろうか。普天間基地の移設の遅れは。まるで玉城知事の無理筋な遅延策によるものだという保守系の論も目立つようになっているが、知事が反対する基本は、基地の新設には多くの県民が反対だと言う感情によるものだ。こんな爆音を聞かされるのは御免だという県民の意志だ。先日は米軍の高官が「辺野古の基地は必要なのか?」という発言をしたとの報道があった。ドローン攻撃や電磁戦がウクライナ・ロシア戦争の主役になっている。オフィス街ではリモートワークの普及でオフィスビルの空室率が増加している。WeWorkは倒産に至った。巨大な米軍基地は既に時代遅れかも知れないのだ。沖縄の米軍基地の再編について我が国はもう少し発言権を強めてもらいたいものだ。

 沖縄だけではない。東京上空は、横田基地の米軍機の離着陸に支障が無いように横田空域で規制されているそうだ。先日、上川外相はイスラエルとハマスの騒乱で、ハマスを非難し、米国の姿勢への強い支援を示した。こうした無条件の支援の姿勢をずっと取って来ても、米軍基地の削減や地位協定の改訂は遅々として進まない。

 米国は大事な同盟国だ。しかしながら、軍事・外交での是々非々の態度を取ることが日本への信頼性を高めると考える。国益を優先しない政府の姿勢は政権の更なる支持率の低下につながるだろう。

2023年11月11日 土曜日

 

世界の出来事 2023年11月10日 金曜日

今日の言葉:
「TGIF」
 Thank God It’s Friday. だ。
 今6時33分、新幹線が多摩川を通過し西へ向かっている。毎日の散歩で見る丸子橋が遠くに見えた。日帰りで名古屋に行くのだ。
 TGIF,TGIF 忙しい一週間が終わりに近づくと思わず漏れる。
 米国のハンバーガーチェーンの名前にも使われている。くたくたな精神を救ってくれる嬉しい言葉だ。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエル、戦闘停止を拡大
【記事要旨】
 ホワイトハウス報道官は、イスラエルはガザ北部の一部地域でのハマスに対する攻撃を毎日4時間定期的に停止し、民間人の避難を許可することに同意したと発表した。
 この合意は、ガザ地区での死傷者数が増加する中、バイデン大統領からの数日間にわたる圧力の集大成である。 政府高官は議会に対し、ガザでの死傷者数は「公表されているよりもさらに多い」可能性があると述べ、WHOは 病気が急増していると言う。
 イスラエルがここ数日行ってきたことを拡張するものであり、人々はガザ北部から南に一本の回廊に沿って一度に数時間避難することができるようになった。 ホワイトハウス報道官は、第2通路が開設され、毎日の一時停止は少なくとも3時間の事前通知を含めて制度化されると述べた。
 バイデン氏は「私は3日以上の休止を求めた」と述べた。 しかし同氏は、10月7日のテロ攻撃で1400人以上が死亡したハマスを破壊することにイスラエルが正当な利益を持っているとの理由から、党内や世界中の一部の完全停戦の呼びかけには賛成していない。
 同氏は昨日、再び停戦の可能性を否定し、「そのようなことはない」と述べた。

関連ニュース
 CIA 長官とイスラエル諜報機関長官はドーハでカタール当局者らと会談し、イスラエルによるガザ攻撃の一時停止と引き換えにハマスに拘束されている人質の一部を解放する協定について話し合った。
 パレスチナ自治政府保健省は、ヨルダン川西岸で少なくとも15人のパレスチナ人が死亡したと発表し、イスラエルとハマスとの戦争で新たな前線が開くのではないかとの懸念が高まっている。
 米国はシリア東部でイランのイスラム革命防衛隊とその代理部隊が使用する倉庫を空爆した。
 ガザから少しずつ流れてくるビデオは、接近戦の市街戦の様子を垣間見せている。
【コメント】
 一時停戦が延長されることを望む。世界中の願いだ。

2.ロシアはワグナー退役軍人を採用しようとしている
【記事要旨】
 元戦闘員や軍事ブロガーらによると、ロシア軍は民兵組織ワグナーの退役軍人を採用する取り組みを強化している。 クレムリンは、この夏の指導者の反乱と飛行機事故死を受けて、再度の動員を避け、部隊の戦力の一部を使おうとしているようだ。
 元戦闘員らは新たな軍事契約を持ちかける電話やメッセージを受けたと述べ、ワグナーの後継者を名乗っているロシアの軍事化国家警備隊ロシュヴァルディアへの参加を特に促された者もいたという。
 これとは別に、ウクライナは、ロシアのミサイルが黒海の港で民間船を攻撃し、1人が死亡、4人が負傷したと発表した。
【コメント】
 大統領再選を目指すプーチンとしては新たな動員は避けたいので、ワグネル兵士を使いたいのだろう。双方にとってメリットのある話だ。

3.米国が初の空気から温暖化ガス回収プラントを開設
【記事要旨】
 大気中から温室効果ガスを吸引する直接大気回収法を採用した米国初の商業プラントが、昨日カリフォルニアでオープンした。 空気中から二酸化炭素を取り出し、それをコンクリートの中に永久的に封じ込める。 収益を得るために、同社は自社の排出量を相殺するためにプレミアムを支払っている企業に炭素除去クレジットを販売している。
 テクノロジーを利用して空から二酸化炭素を吸引するというアイデアは、SF から大企業へと広がり、何百ものスタートアップが誕生している。 批評家らは、空気から二酸化炭素を除去する人工的な方法の多くは非常に高価であり、排出量削減の取り組みから気をそらされるのではないかと懸念する人もいる。
 グリーンランドの氷河は、ほんの数十年前よりも早く溶けており、不安定化していることが、2つの新しい研究で明らかになった。
【コメント】
 日本の天才少年が空気から二酸化炭素を吸収する機械を発明していたが、その後どうなったのだろうか。

その他の記事より:
・米中首脳会談とアジアへの米の対応不足
 The Chinese leader Xi Jinping, who is set to meet with President Biden in San Francisco next week, is expected to speak to U.S. business executives after that meeting.
 Washington’s sudden focus on Gaza, on top of Ukraine, risks disrupting progress in addressing security challenges in Asia, experts say.
・第3回共和党候補者討論会でヘイニーが浮上
 Five Republican presidential candidates, minus Donald Trump, faced off on Wednesday night in a third debate, which may best be remembered for a heated exchange in which Nikki Haley snapped at Vivek Ramaswamy and said, “You’re just scum.”
・希少KitKatの盗難
 Some time after Danny Taing’s 55,000 rare Kit Kats, valued at $250,000, began their journey to the U.S. from Japan, they disappeared. My colleague Amelia Nierenberg followed the trail of the valuable sweets and discovered that they were stolen, found and stolen again.

2023年11月10日 金曜日

世界の動き 2023年11月9日 木曜日

今日の言葉:
「悲観論」
 証券・金融市場の悪化の予想はことごとく外れてきた。識者の警告に関わらず市場は堅調で推移してきた。
 今、高まる地政学リスクの高まりに、FRBの理事から新たな発言が出てきたというBloombergの記事を紹介したい。
『米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は8日、ロシアや中東、中国などに絡んだ地政学的緊張の高まりがインフレ加速などを含め、世界の市場に広範なマイナスの波及効果を引き起こす恐れがあるとの見解を示した。争いがエスカレートすれば経済活動や貿易の重しとなり、資金調達・生産コストを押し上げて、サプライチェーンの問題悪化やインフレ圧力の高まりにつながりかねないとしている。』
 確かに、「つながりかねない」のだが、ダウ平均はここ一週間で1700ドルも上昇して来た。まだ市場参加者の多くは踊っている。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事(今日はこの一本だけでした)
この先には何が待っているのか?
 ブリンケン米国務長官は昨日、戦争が終わったらガザはパレスチナ自治政府の下でヨルダン川西岸と統一されるべきだと述べたが、これはイスラエルの戦いの終わりに何を望むかについてバイデン政権からのこれまでで最も強いシグナルである。 しかしイスラエルがガザで何をするかはほとんど不透明だ。

 洞察を得るために、私はイスラエルと占領地を担当するタイムズのエルサレム支局長に話を聞いた。

今後数週間で何を期待していますか?
 もしイスラエルが計画通り侵攻を続ければ、今後数週間はこれまでの戦争で最も血な まぐさい戦争となる可能性がある。 ガザ保健当局によると、ガザではすでに約1400人のイスラエル人と1万人以上のパレスチナ人が殺害された。
 イスラエルがハマスの本拠地でありイスラエル侵攻の主な目標であるガザ市の市街地戦域内で本格的な戦闘を始めれば、その死者数はさらに増加する可能性がある。 イスラエル軍がガザ市に大挙して進入すれば、非常に激しい市街戦が起こることになるだろう。 そこは、彼らが何百マイルにもわたる地下トンネルを建設した場所であり、そこから出てきて、イスラエル軍を妨げる待ち伏せ攻撃を仕掛けることができる。
 最大の問題は、イスラエル軍がハマスの軍司令部の本拠地だと主張するガザ市中心部の病院に到着したらどうするかだ。 ガザ地区からハマスを排除するという目標を達成するためには、これらの病院を占領しなければならないということを暗示している。 私たちは、聖域であるはずの場所で、非常に憂慮すべき暴力の現場を目撃することになるかもしれない。

ガザにおけるイスラエルの最終目的は何ですか?
 イスラエルの計画はまだかなり曖昧だ。 彼らはハマスの政治的指導力と軍事能力を解体したいと述べている。 彼らはまた、ガザの治安管理を「無期限に」保持するとも述べた。 しかし、彼らがそれにどれくらいの時間を費やそうとしているのか、あるいは支援を撤回し始めるまでに米国政府が彼らにどれだけの時間を与えるつもりなのかは明らかではない。 また、レバノン民兵組織ヒズボラの参戦など、ガザでの戦略の再考を迫られるような地域的な影響が起こり始めるまで、イスラエルがどのくらいの時間を必要とするのかも不明だ。

イスラエルがガザ地区を占領したらどうするのでしょうか?
 それも明らかではない。 イスラエル国内では、イスラエルが飛び地から撤退した2005年以前と同様に、永続的に再占領し、そこにイスラエル人の入植地を設立するよう求める声がある。 占領されたヨルダン川西岸の一部を管理するパレスチナ自治政府がガザ地区を引き継ぐ可能性があるという示唆もある。 また、地域平和維持軍がガザに対して何らかの権限を持っているという示唆もある。

イスラエルの雰囲気はどうか?
 混乱、深い痛み、悲しみだ。イスラエル当局者らによると、10月7日はホロコースト終結以来、ユダヤ人にとって最も死者の多い日となったが、ハマスやその同盟者によって生きたまま焼き殺された家族、路上や自宅で民間人が射殺されたという考えは、極めて刺激的なものだった。
 イスラエル国民なら誰でも、誰かが殺されたり誘拐されたりしたことを知っており、多くの家族にはレバノンとの北部国境を守るため、あるいはガザ侵攻に参加するために召集された息子や娘がいる。 そのため、空気中には緊張したエネルギーが漂い、深い悲しみの気持ちが漂っている。
 10月7日の襲撃を許した政府と治安当局に対する深い怒りもある。 最近の世論調査によると、ネタニヤフ首相のこの危機から脱する能力に対する信頼が欠けている。

パレスチナ人はどう感じているでしょうか?
 パレスチナ人の間の雰囲気は本物の恐怖に満ちています。 彼らはガザ地区とヨルダン川西岸からの大量避難を恐れている。 彼らはすでに、イスラエルがレバノンに侵攻した1982年以来、イスラエル・パレスチナ紛争で死亡した最大数の民間人を悲しみ、追悼している。 そして彼らは、さらに多くの流血が起こることを恐れている。
 イスラエルの爆撃が続き、イスラエルの地上侵攻がガザ市中心部に近づくにつれて、彼らは、完全にイスラエルの側に立ったと認識している西側諸国と米国からも見捨てられたと感じている。

ハマス指導者らは、同組織が10月7日に攻撃したのは、パレスチナの大義が失われつつあると信じていたからだと述べた。タイムズ紙の衛星画像の分析によると、ガザ北部の全建物のおよそ3分の1が損傷または破壊されていることが判明した。
【コメント】
 イスラエル、パレスチナ双方が大きな苦痛を抱えていることがわかる。わかってはいても誰もそれを止める有効な手が打てない。

その他の記事より
・EUはウクライナの加入へ道
 The E.U.’s executive arm recommended that the bloc open membership talks with Ukraine, an encouraging step for Kyiv in what remains a long process.
・バングラデシュの賃金上昇
 Days after violent protests over wages, officials in Bangladesh said they would increase the pay of garment workers by about 50 percent. The concession appeared to fall short of satisfying workers.
・東京の美味を味わう
 There are obvious ways to explore Tokyo’s food scene, like sampling its many Michelin-starred restaurants. But our writer opted to take cooking classes, giving him a greater appreciation of the city’s food culture.

2023年11月9日 木曜日

世界の動き 2023年11月8日 水曜日

今日の言葉:
「孫正義」
 孫さんは我が国で最も実績を上げてきたベンチャー投資家だ。尊敬に値する実績を誇ってきた。しかし、WeWorkでは大失敗した。これまでの成功の積み重ねで傲慢になっていたという批判が出てきている。以下、Bloomberg記事より。
『ソフトバンクグループによる米ウィーワークへの投資は、ウィーワークの破産申請という結果に終わった。グループ創業者の孫正義氏にとってウィーワークと関わった数年間は、同氏の投資スタイルに衝撃的な欠陥があることを明るみに出し、被った損失以上のダメージを同氏の評判に与えるものとなった。ウィーワーク急転落でソフトバンクGは推計115億ドルの投資損失を出したほか、22億ドル相当のウィーワーク社債も保有している。ニューヨーク大学スターン経営大学院のアスワス・ダモダラン教授は「孫氏の行動は『自分は傲慢(ごうまん)だ』と言っているようなものだ」と語った。』
 発言が引用されてるダモダラン教授はNYUのファイナンスの著名な教授だ。彼のMBAコースでの授業はYouTubeで見ることが出来るので興味と時間があれば見て下さい。

ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.イスラエルはガザでの長期的な役割を計画
【記事要旨】
 イスラエルによるハマスに対する軍事作戦が2か月目に入る中、ネタニヤフ首相は戦争後のイスラエルの計画について、イスラエルは戦闘が終わったら将来の攻撃を防ぐためにガザ地区の安全を監督する必要があると述べた。
 ネタニヤフ首相は計画についてほとんど詳細を明らかにしなかったが、ABCニュースとのインタビューで、イスラエルが「無期限」にガザの「安全保障全体の責任を負う」と考えていると述べた。 米国などが警告してきた動きだ。
 イスラエルはハマスの破壊が目的だとしているが、ネタニヤフ首相はハマスがいなくなった後誰がガザを統治すべきかに言及していない。 ヨルダン川西岸の一部地域を支配するパレスチナ自治政府が同地域の統治に関与できるかどうかは不明だ。
 イスラエルでは、ネタニヤフ首相の立場に対する幅広い政治的支持があるようだ。 軍事アナリストらは、同国はガザ再占領か撤退かの選択に直面しており、空爆と地上侵攻によって引き起こされた民間人の苦しみがイスラエルに対する暴力的な抵抗を促進する新たなグループの出現につながる可能性があると警告した。
 タイの外務大臣は、ハマスや他の武装勢力に拘束されている24人のタイ人農業従事者が次に解放される可能性があると述べた。彼らは戦争とは無関係だからだ。
 ガザでの血なまぐさい軍事作戦に対する世界的な批判に直面しているイスラエル当局者は、第二次世界大戦から9.11後の対テロ戦争までの都市部における過去の西側軍事行動を引用して自らの行動を擁護した。
 イスラエル人はハマスの10月7日の襲撃から1か月を迎えた。一部の犠牲者の遺体がまだ発見されていない。
【コメント】
 ガザでの戦闘がいつ終わるかは不明だ。戦闘後ハマスがどうなっているか不明だ。ガザ住民のイスラエルへの憎悪は増加しているのは確実だ。
 一時停戦をなるべく早くして国連の平和維持軍が派遣出来れば良いが、大国の思惑があり安保理はまとまらない。

2.中国は財政難に陥った国に数十億ドルを融資
【記事要旨】
 中国は、主に高額インフラプロジェクトのために発展途上国に1兆3000億ドルを融資した後、融資先の国を巨額の債務の山から救済することに焦点を移した。
 最初の融資のほとんどは、開発プロジェクトに資金を提供し、150カ国以上の関係を強化するために2013年に開始された「一帯一路」構想の一部だった。 しかし現在、インフラ融資の大半を提供していた中国国営銀行は新規融資を減らし、低・中所得国への救済融資が急増している。
 一帯一路構想からの中国の融資の多くは、経済成長を促進するものではなく、各国に返済不可能な債務を負わせた高価なプロジェクトの建設に使用された。
 国際通貨基金は、今年と2024年の中国の成長予測を引き上げたが、金融セクターと不動産セクターによる中国経済へのリスクを警告している。
【コメント】
 無限に資金を生み出すかに見えた中国の金融システムにほころびが生じつつある。国家独占資本が自分で資金繰りをつけている分野はまだ目立たないが、民間資金が集められている不動産部門ではほころびが明らかだ。バブル崩壊後の我が国のように過剰債務とデフレスパイラルに陥るかの瀬戸際だ。

3.ウクライナ、勲章授与式での死亡事件を調査
【記事要旨】
 勲章を受け取るために集められた兵士のグループに対するロシアのミサイル攻撃は、ウクライナ軍に対する批判を引き起こした。 金曜日に行われた式典への攻撃で兵士19人が死亡した。 兵士とウクライナの文民指導部は、目に見える場所での集会は無謀であり、避けられる悲劇だったと主張している。
 批評家らによると、この式典はソ連時代の軍事ハンドブックからそのまま出てきたもので、兵士たちは勲章を並べたテーブルの前で注意を払い、ヘルメットを脱いだという。 犠牲者の多くは頭部外傷が原因で死亡したとみられる。
 ウクライナ政府は死亡事件を調査しており、調査結果が出るまで旅団長は停職処分となっている。
 これとは別に、ウクライナ検察当局は、ウクライナ軍最高司令官の側近が死亡した誕生日祝賀会での奇妙な爆発事件を捜査している。 ウクライナ当局者らによると、補佐官は誕生日プレゼントとして手榴弾6個が入った箱を受け取り、息子が誤って手榴弾のピンを抜いてしまったという。
【コメント】
 ゼレンスキー大統領と軍司令官との軋轢が最近報道されているが、この記事の出来事は全く知らなかった。このような情報が出てくるのは政府と軍の関係のほころびの現れかもしれない。

その他の記事より:
・英国王は自分の言葉で語る
 King Charles III opened a session of Britain’s Parliament with a speech outlining priorities that were sharply at odds with his own beliefs.
・WeWorkの倒産
 WeWork, the company that offers flexible workplaces in the U.S. and 36 other countries, filed for bankruptcy.
・結核が死因の第一位
 Tuberculosis is once again the world’s deadliest disease, surpassing Covid-19.

2023年11月8日 水曜日