今日の一言
「有言実行」
英語でtalk the talk, walk the walk と言う。He is the man of talk the talk and walk the walk. と言えば誉め言葉だ。
トランプ氏は言ったことはどんなに周りが反対しても必ず実行する人だと言うのは第一次政権で実証済みだ。それなのに米国の金融機関は「まさかカナダとメキシコに関税をかけないだろう」と見ていた。ほんとうに実行したのを見て株式市場が大混乱したが、しないとタカをくくっていたのは驚きだ。
メキシコの対応を見て実施を1か月先延ばしたようだが、カナダにはいびりを続けている。トルドーが大嫌いだからと思う。中国には60%といっておきながら10%で様子見する。
(今、トルドーが1か月の延長で合意したという発表をした)
トランプの有言実行は、相手の対応と、相手への好悪と、相手の実力によって変化する融通無碍さが特徴だ。融通無碍さがトランプの言うディールの本質だ。
ニューヨークタイムズ電子版よりTop3記事
1.メキシコが関税で合意、カナダは影響に備える
【記事要旨】
メキシコのシャインバウム大統領は昨日、トランプ政権と関税を1か月延期することで合意した。カナダは米国への輸出に25%という高額な関税が課せられるという危険な状況が続いている。
トランプ氏は中国に対する10%の関税計画も進め、次は欧州連合だと警告した。アジアと欧州の市場が急落した後、ウォール街の株価は急落したが、メキシコとの協定が発表されると持ち直した。
メキシコと米国は国境警備に関する一連の合意に達し、メキシコは国境に1万人の兵士を増派すると約束した。
一方、トルドー首相との電話会談の直前、トランプ氏は「我々はカナダから良い扱いを受けていない。米国は自動車製造にカナダを必要としておらず、カナダの木材や農産物も必要としていない」と述べた。彼は再び、カナダが51番目の州になることを望んでいると述べた。
トランプについての詳細:
・米国の自動車業界はメキシコとの協定で危機を回避したが、トランプがカナダに同様の猶予を与えなければ、購入者は大幅な価格上昇を経験する可能性がある。
・関税措置には貿易ルールの大幅な変更が含まれており、アマゾン、Shein、Temuなどオンラインで購入される多くの製品のコストが上昇する可能性がある。
・民主党議員は、イーロン・マスクによって閉鎖の標的にされている米国対外援助機関の事務所の前で抗議活動に参加した。
・グアンタナモ湾は、最大3万人の強制送還者を受け入れる準備をしている。
・トランプ氏は、南アフリカ政府が土地を没収していると非難し、援助を打ち切ると脅した。シリル・ラマポーザ大統領はこの主張を否定した。
・上院情報委員会は本日、次期国家情報長官に立候補するトゥルシ・ガバード氏の指名について投票する予定。
・エリザベス・ウォーレン上院議員は、イーロン・マスク氏のチームが連邦決済システムへのアクセスを与えられた理由について財務長官に質問した。
・CDCは、「ジェンダーイデオロギー」を助長するいかなる資料も禁止するという大統領令に従い、「トランスジェンダー」「LGBT」「妊婦」などの用語を含む数千ページをウェブサイトから削除した。
CDCとは疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)
2.イランは核兵器の近道を検討中と米国が発表
【記事要旨】
イランの技術者らは、同国の指導者らが核兵器開発競争に踏み切った場合に備えて、核燃料の備蓄をいかにして実用的な、しかしおそらくは粗雑な核兵器に急速に変えるかを検討中だと、米国当局者は述べた。
バイデン政権の最後の数か月間に集められた情報に基づく調査結果によると、イラン軍は弱体化を感じているようだ。イランの代理の軍隊は壊滅し、ミサイルは米国とイスラエルの防衛網を突破できなかった。テヘラン軍は現在、両国からの攻撃を阻止するための新たな選択肢を真剣に検討している。
この新たな証拠は、トランプ氏とイスラエルのネタニヤフ首相が本日ワシントンで協議する内容にほぼ間違いなく含まれるだろう。
中東:イスラエルとハマスが停戦延長交渉の準備を進める中、ガザ地区の将来に関する4つの対立モデルが形になり始めている。
【コメント】
イランは依然として「取扱い注意」という警鐘だ。
3.親ロシア派ウクライナ人がモスクワで殺害される
【記事要旨】
ロシアのメディアによると、ウクライナ東部で戦闘中の分離主義大隊の創設者アルメン・サルキシャン氏が昨日、モスクワの住宅内で爆弾が爆発し死亡した。ウクライナは犯行声明を出していない。
遅延:ウクライナ国防相と武器調達を監督する当局者との対立により契約が中断し、将来的に軍需品の不足を招く可能性があると防衛企業は述べている。
【コメント】
ウクライナ東部の状況は、停戦に向けて更に血なまぐさくなっているようだ。
その他の記事
米国:
救助隊はワシントンのポトマック川からアメリカン航空の飛行機の残骸を引き揚げる3日間の予定の作業を開始した。
ギリシャ:
サントリーニ島は数百回の小規模および中規模の地震に見舞われた。
セルビア:
長年アレクサンダル・ブチッチ大統領の宣伝手段となってきた国営放送局は、突然方針を変え、大統領に対する抗議活動の報道を始めた。
2025年2月4日 火曜日