世界の動き 2022年11月11日 金曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「Integrity]
英語でMan of Integrity と言う言葉がよく使われる。『スーパーアンカー英和辞典』には、「a person of integrityは自ら説くところと実践するところが食い違わない、倫理的に高く評価される「誠実な人物」で、英米などで人物紹介によく用いられる」と書かれている。英語での説明は “Men of integrity value what is honest, true, noble, trustworthy, kind, and right, ahead of personal gain. ” Bobby Jones personified the saying “Character is what you do when no one else is looking.” Men of integrity value what is honest, true, noble, trustworthy, kind, and right, ahead of personal gain.となり、最高の誉め言葉だ。出来ることならこのように他人から呼ばれる人間になりたいものだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.バイデンと習近平が面談予定
【記事要旨】
月曜にG20会議の前にインドネシアで、バイデンが大統領就任後初の対面会談予定。台湾が最大の課題であるが成果の期待は少ない。ウクライナ戦争、貿易、人権、北朝鮮についても話し合われる見込みだが、会談後の共同声明は予定されていない。
バイデンは今日COP27に出席し途上国への支援を表明する見込みだ。
【コメント】
中間選挙の結果がそれほどひどくなかったのでバイデンも外交政策を継続して行けるのは世界にとって良いニュースだ。

2.米国のインフレが鎮静化
【記事要旨】
10月までの1年間で7.9%の予想を下回る7.7%とFRBが発表し、政策金利の引き上げが緩まる予想に株価が上昇した。米国経済が安泰というわけでは無く、輝いていたハイテクセクターでは人員削減が進んでいる。バイデンは中間選挙の結果を受け従来の経済政策を継続する見込み。世界最大の暗号資産取引所バイナンスが、苦境に陥ったFTXトレーディングの米国以外の事業部門「FTX.com」買収する方針を一夜で撤回した。
【コメント】
インフレの動きと株価は、ここまでは、筆者の予想のとおりだ。

3.ウクライナはケルソンに向かう
【記事要旨】
ロシアが撤退を表明したケルソン市にウクライナは、罠ではないかと警戒しつつ、進行している。ロシア軍は住民に変装しウクライナ軍を襲っているとの報道もある。すでに双方で其々100,000人以上の戦死者を出していると米国当局者は見ているが、和平交渉が始まる見込みは無い。
【コメント】
壮大な人間と資源の無駄遣いだ。

その他:
ブラジルの総選挙
A military report found no credible evidence of fraud in Brazil’s election but left room for President Jair Bolsonaro’s supporters to argue that he won.
ノルウェイ王室を巡る問題
Princess Martha Louise of Norway has relinquished her royal duties after her engagement to an American celebrity shaman caused a monthslong media storm.
ヨルダンの干ばつ
Jordan was already one of the driest countries. Now, it’s running out of water.

2022年11月11日 金曜日

世界の動き 2022年11月10日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:

「エレベーターの並び方」 まだ東京では左側にひとつづつ開けて立つのが普通だ。右側にも立てば2倍多くの乗客を運べるがそうする人はいない。成田空港ではエスカレーターに並ぶ人の長い列が出来る。日本人は決めたことはなかなか変えられない国民性だ。マスクもそうだ。ハイブリッド車への拘泥もそうかもしれない。世界の動きに取り残されそうに感じるのは筆者だけだろうか。

ニューヨークタイムズ記事

1.「赤い波」は現れず

【記事要旨】 下院で大勝し、上院も過半数を制するという「赤い波」の予想を覆した接戦だ。重要州のいくつかで開票が完了していないが、下院は共和党が小幅過半数、上院は民主党が過半数を維持する可能性が無いわけでは無い。トランプのキングメーカーとしてのポジションは微妙だ。トランプの支持が裏目に出た選挙区もあり、保守系メディアはデサンテスフロリダ知事を推す意見が強い。上院の最終過半数はジョージア州で来月行われる決選投票の結果を待たなければならない。中絶の議論は予想より大きな影響があり民す党への追い風になったようだ。バイデンは20年間で最も良い中間選挙の結果を得たようだ。共和党では2020年の大統領選挙の結果を否定する候補者が210人当選した。

【コメント】 予想以上の民主党の善戦だ。米国の政策に大きな変化だなさそうなのはGood News.共和党が伸びなかったのは株式市場にはBad Newsだ。

2.ロシアはケルソンから撤退か

【記事要旨】 ロシア国防相は昨日ケルソンからの撤退を指示した。ウクライナ軍の反攻の成功でありプーチンはメンツがつぶれる事態だ。これが真の撤退か偽装かはまだはっきりしない。ケルソン市はロシアが併合したケルソン州の首都でロシア侵攻の当初に占領された市だ。

【コメント】 これを契機に和平交渉が始まるのを期待したい。「終わりの始まり」か「始まりの終わり」か、判断が難しい。

3.中国のゼロコロナ政策はいつ終わるか

【記事要旨】 週主席の3期目の就任で株式市場がしぼみ、コロナの緩和観測で市場は膨らんだ。今、8,100人の新規感染者があらわれ、ゼロコロナ策は強化されている。専制が大衆の意見に聞く耳を持たないのが問題だ。

【コメント】 中国からのインバウンドが来襲する前に国内旅行を楽しみたい。

その他:豪州のハッカー Hackers have begun posting personal data stolen from Medibank, Australia’s largest health insurer, The Sydney Morning Herald reports.

タリバンは依然女性を制限The Taliban are preventing women from entering amusement parks, Reuters reports.

ゲームは危険? Despite mounting evidence that concussions can cause C.T.E., a brain disease, an influential group guiding doctors and sports leagues dismissed the research.

2022年11月10日 木曜日

世界の動き 2022年11月9日 水曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉
「月食」
 昨夜は天文ショーを楽しんだ。月食(lunar eclipse)と天王星食(Uranus eclipse)を一緒に(正確には月食と惑星食を一緒に)見ることが出来るのは442年ぶりだそうで、この次は200数十年後に起きるイベントだそうだ。       天王星食は確認できなかったが美しい星空を楽しんだ。冬の星座が広がり、木星が美しく輝いていた。
 Eclipseといえば三菱自動車がEclipseという名前のスポーツカーを1997年まで売っていた。アメリカではよく見かけた人気車だった。いまは三菱のクロスオーバーSUV「エクリプス クロス」に名前が残ているが、ごっつい外観の大型車だ。

ニューヨークタイムズ記事
1.中間選挙の投票始まる
【記事要旨】
 重要な選挙の投票が始まった。国会議員と州知事の選挙は、今後の代議制民主主義の行く方を左右する。共和党の多くの候補者は2020年の大統領選挙の結果を受け入れていないから彼らに投票することは民主主義の否定につながる。民主党はトランプの浮上に触発され中絶の権利を訴える。共和党はインフレの増嵩とバイデンの不人気をてこに攻勢をかける。投票制度と自動投票機へのクレイムが出てきている。
【コメント】

 Timesは明らかに民主党支持だ。 
 NYSEで株価が上がっている。市場は共和党の勝利を見込んでいるのだろう。

2.欧州諸国は気候変動へ公約する
【記事要旨】
 スコットランドが570万ドルの途上国支援を発表したのに続き、アイルランドが一千万ドル、オーストリアが5千万ドルの支援表明し、ベルギー、デンマーク、ドイツが続いている。米国の対応が焦点になってるが、米国は民間企業が途上国の再生可能エネルギープロジェクト支援を打ち出し、そこで削減されたCO2を自国目標に参入することを企図している。
【コメント】
 「会議は踊る」印象。それにしても日本は目立たない。

3.ケニヤは中国と秘密契約を公表
【記事要旨】
 ケニヤは2014年に中国と締結した借入契約の詳細を公表した。モンパサ港からナイロビを結ぶ鉄道は47憶ドルの費用の大半を中国輸出入銀行から借り入れており、コストが増嵩している。ケニヤ政府を巻き込んだ汚職と不正の種になっている。契約の公表は異例で、ケニヤと中国の間に亀裂が起こる可能性がある。
【コメント】
 またも中国の「債務の罠」のように見える。

その他:
中国でのApple
 China’s “zero Covid-19” policy and U.S. objections to a Chinese semiconductor company are hurting Apple’s ability to make new iPhones there.
習独裁下で住みにくいビジネスマン
 Members of China’s business class are growing increasingly worried under the near-absolute rule of Xi Jinping, our columnist writes.
Twitterは頑張れるか
 Some users have left Twitter for the alternative social app Mastodon since Elon Musk took over.

2022年11月9日 水曜日

世界の動き 2022年11月8日 火曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
「中間選挙」

 今日投票される中間選挙とは何か。
 米国で大統領選挙(4年ごと)の中間の2年目ごとに行われる連邦議会選挙。大統領選挙と同時の連邦議会選挙と区別して特にこう呼ばれる。下院議員(任期2年)の全員,上院議員(任期6年)の1/3が改選される。
 中間選挙での大統領所属政党の当選者状況は、現職大統領の2年間の政治に対する国民の評価を意味するとともに、次の大統領選挙の動向を予測する材料を提供するものとして注目される。
 投票率は通常40%台でとても低い。今回は期日前投票に強い民主党がどこまで敗北を食い止められるかが見ものだ。

ニューヨークタイムズ記事
1.米国中間選挙の予想
【記事要旨】
 今日米国民が投票する中間選挙は今後の議会の勢力を決定し外交政策に、また、2024年の大統領選挙にも影響を与える。民主党は共和党を極右と批判し、共和党は民主党をインフレや移民問題を解決できないと批判してる。犯罪は大きな論点で共和党に優位に影響している。イランやウクライナ問題への影響も見込まれ、ロシアは選挙結果に影響するように工作活動をしている。
【コメント】
 共和党の勝利が間違いない状況だ。いずれにしても結果は明日には判明するので待ちたい。

2.我々の命を懸けた戦いに負けつつある
【記事要旨】
 国連のグテーレス事務総長の発言は “We are in the fight of our lives, and we are losing,We are on a highway to climate hell with our foot on the accelerator.”という警鐘だ。途上国の「損害」とそれに対する先進国の「資金提供」がCOP27でのキーワードだ。エジプト政府の取り締まり強化で環境家の抗議運動は抑えられている。
【コメント】
 今は言葉を交わす時代では無く行動の時代だろう。

3.ケルソンでの生活困難
【記事要旨】
 ロシア軍は発電施設を破壊し給水塔の周りには地雷を敷設している。ケルソン市はロシアが占領する地域内で唯一の首都でありロシアは防衛のためには何でもありだ。
【コメント】
 EU内でのウクライナ支持の世論は依然として強いようだ。

その他:
景気後退を予想する経営者
 Chief executives seem to think a recession is nigh: Of the 409 S&P 500 companies that have held analyst calls this quarter, the word has come up 165 times.
イタリアの新政権は移民を制限
 Italy’s hard-right government is taking a harder stand against migrants: Authorities are refusing to let men leave a ship that arrived from Libya.
メタは不調
 Meta is said to be planning the biggest layoffs in its history this week.

2022年11月8日 火曜日

世界の動き 2022年11月7日 月曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉
「早慶戦」
土曜と日曜に六大学野球の早慶戦をTVの地上波で観た。今回は慶応が勝ち点をあげれば慶応が優勝。早稲田が勝てば明治が優勝するという優勝が懸かった試合だった。結局は早稲田が2連勝したが、力の入った熱戦だった。何人かドラフト会議で指名された選手がいたが、指名されていない4年生も大学野球最後の試合に全力で臨んでいたのが見ていてよく分かった。プロに行かない甲子園出場者はこのあとどんな道を歩むのだろうか。
六大学野球では早慶戦は特別扱いで、必ず最終節に組まれている。慶応大学では「慶早戦」と言うのも面白い。

ニューヨークタイムズ記事
1.COP27開催
【記事要旨】
今回のCOP27のテーマは途上国への先進国からの温暖化ガス削減に向けた支援だ。昨年先進諸国は400億ドルの支援を決定したが国連の推定ではこれでも必要額の5分の一に過ぎない。よく引用される報告によれば途上国は2030年までに毎年2900憶ドルから5800憶ドルの被害を受けるという見込みだ。この数字は2050年までに1.7兆ドルにまで膨らむ。
【コメント】
被害の総額はどのように計算されるのだろうか。数字に幅がありすぎてにわかに信じがたい。環境問題はその国ごとにポジションが違うから合意が難しい。日本は京都議定書作成当時は議論をリードしていたが、いまはすっかりフォロアーになっている。国益を意識した立ち回るを期待したい。

2.インドはロシアの戦争を終わらせるか
【記事要旨】
インドはロシアとも欧米とも関係が良好で地政学的な力を発揮することが期待される。今週インドの外相は訪露して首脳と会談予定だ。インドのロシア産原油の輸入増加や露への国連での非難決議に参加しなかったことはウクライナと欧米を怒らせモた。ただ、モディ首相はプーチン大統領に「今は戦争の時代では無い」とも発言している。
【コメント】
インドは今回の立ち回りで国連の常任理事国入りを目指しているとの観測もある。

3.中国のゼロコロナが子供の命を奪う
【記事要旨】
厳格な行動規制のせいで子供が病院で受診できず亡くなった3歳児の話だ。ハイリスクエリアに住む家族の3歳児は病院に受け入れられず遠隔診療のみ。父親はファン巣を乗り越えて子供を病院へ運ぶが亡くなった。この間の画像がSNSで広がったが当局は削除している。
【コメント】
ゼロコロナは緩和されるという予想が一般的だが、どうなるのだろうか。

その他:
北朝鮮をめぐる緊張
North Korea launched more missiles on Saturday. Hours later, the U.S. flew bombers over the Korea​n Peninsula for the first time since 2017.
ドイツの首相の中国での動き
Olaf Scholz, the German chancellor, visited Beijing last week. He said that China and the E.U. were working to approve each other’s Covid vaccines.
トランプが出馬?
Donald Trump is expected to announce a 2024 presidential run as soon as this month.

2022年11月7日 月曜日