世界の動き 2024年9月24日 火曜日

今日の言葉
「Bruce Springsteen]
 1973年の夏、ニュージャージーからマジソンスクエアガーデンでのChicagoのコンサートに前座として出演したブルース・スプリングスティーンは24歳だった。
 その日の、全くファンに顧みられない前座としての屈辱をばねにその後この青年はスターへの道を歩み続けた。
 今日75歳になるが、エネルギッシュに全世界ツアーを繰り広げている。
 Born in the USA! 一度聴いたら忘れられない名曲だ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.イスラエルの空爆でレバノンで数百人が死亡
【記事要旨】
 レバノン保健省によると、レバノンでのイスラエルのヒズボラに対する空爆で、数十人の女性と子供を含む約500人が死亡、1,600人以上が負傷した。
 この攻撃は、ヒズボラの決意を砕こうとするイスラエルの最新の試みだった。先週の秘密作戦では、ヒズボラのメンバーの無線機器が爆破され、37人が死亡した。
 これまでのところ、イスラエルはヒズボラをレバノン・イスラエル国境から撤退させることに失敗している。ヒズボラは昨日イスラエルに対して独自の集中砲火を放ったが、そのほとんどはイスラエルのミサイル防衛システムによって迎撃された。ヒズボラの指導者らは、イスラエルとヒズボラの同盟国ハマスの間でガザでの停戦が合意されるまで、イスラエルへの攻撃を続けると述べている。
 レバノン保健相によると、数千世帯が避難を余儀なくされ、避難しようとした家族の一部の車や車両が攻撃を受けた。イスラエルの攻撃は、対応に急ぐ救急車や消防車にも及んだ。
 ガザ:パレスチナ当局によると、イスラエル軍は昨日、ガザ中心部でパレスチナ人が避難していた学校の建物を攻撃し、夫婦と娘が死亡、その他数人が負傷した。
 米国の対応:国防総省は、中東に駐留する数千人の米国人を守るため、数十人の米軍部隊を派遣すると発表した。
【コメント】
 レバノン政府の発表が本当だとすると、イスラエルはレバノンにも民間人を対象にした無差別の空襲を行っていることになる。彼らを止める力は国連にも米国にも無い。

2.新たな世論調査結果、トランプ氏にとって数週間で最高の結果
【記事要旨】
 ジョージア州、アリゾナ州、ノースカロライナ州で行われた最新のニューヨーク・タイムズ/シエナ大学の世論調査によると、ドナルド・トランプ氏が3州すべてでカマラ・ハリス副大統領をリードしている。これは、分断が激しい国で、大統領選挙が史上最も接戦になりそうなさらなる証拠だ。
 トランプ氏がこれらの州で勝利すれば、それ以上の勝利は必要ないだろう。しかし、これらの選挙戦がまだ決着がついていないことを示す兆候の1つとして、これらの州の有権者の約15%が、誰に投票するかまだ決まっていない、または明確に決まっていないと回答している。
 大統領選関連のその他のニュース
 ノースカロライナ州知事選の共和党候補マーク・ロビンソン氏は、ポルノサイトへの不快なコメントへの関与が報じられた後、スタッフの大半が辞職したにもかかわらず、選挙戦を続けると強調した。
 連邦検察は、先週フロリダ州でトランプ氏がゴルフをしていた場所に銃を持って潜んでいたとされる男を暗殺未遂容疑で訴追する。検察は、男が暗殺未遂の1か月前にゴルフ場を調べていたことを明らかにした。
【コメント】
 世論調査が次々に出てくるが、一喜一憂の50日間が続くだろう。支持率の差は誤差の範囲であり、最後まで予断を許さない。

3.国連年次総会を前にバイデン大統領への圧力が高まる
【記事要旨】
 バイデン大統領は今週、世界の指導者が国連年次総会で本日会合を開くが、ウクライナの武器使用に対する規制を緩和するよう、ますます圧力を受けることになる。
 ​​ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、バイデン大統領が検討すべき勝利計画と称するものを持ってくる。主要な欧州指導者らは、NATO諸国から供給される長距離兵器を使用してロシア国内をさらに攻撃する許可をバイデン大統領に強く求めている。  バイデン大統領は、戦争をエスカレートさせ、モスクワとNATO同盟国との直接衝突のリスクを冒さないように注意し、ウクライナに許可を与えることに消極的だった。
【コメント】
 プーチン大統領が勝手に決めたレッドラインを突破する胆力がバイデン大統領にあるのだろうか。
 ロシアが戦争を停止しなければウクライナに長距離の武器使用を認めるという西側がレッドカードを切るべき状況なのだが。

その他のニュース
アラブ首長国連邦:
 ホワイトハウスは、ガザ、スーダン戦争、人工知能について話し合うため、アラブ首長国連邦の首長シェイク・モハメッド・ビン・ザイド氏を迎えた。
中国:
 米国議会の報告書は、北京が米国の大学とのつながりを利用して軍の技術を進歩させており、さらなるガードレールが必要だと主張した。
日本:
 ロシア軍の哨戒機が日本北西部の沖合の空域を3回侵犯したため、日本軍は信号弾を発射して阻止した。

2024年9月24日 火曜日

世界の動き 2024年9月23日 月曜日

今日の言葉
「異常事態に備える」
 能登半島の豪雨で死者が発生している。1月1日の震災からやっと立ち直ってきたかと言う時期に、大きな自然災害で、同情を禁じ得ない。普通の生活の貴重さがよくわかる。
 「災害に備えろ」と言うのは簡単だ。どうすれば良いのだろうか。企業レベルで何らかの危機に備える際に役に立つ(かもしれない)のは、複数の非常事態を想定し準備しておくことだ。
 震災、風水害、サプライチェーンの分断といった大きな事象から、火災、洪水、工場での事故、労働争議等のより頻度の高い身近な事象まで、いろいろなリスクを考えて、そのいくつかが同時に発生する事態を想定してみることだ。
 そんなことが起これば会社は終わりだ、とか、起きるはずがない、と言って否定せずに、頭の体操として複数の事象を想定する柔軟さが必要だ。
 米国の大企業では、災害事象をルーレット状にした「災害ルーレット」を作り、ルーレットを二回まわして、複数事象への準備をしている企業も多くある。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.イスラエルとヒズボラ、攻撃と脅迫を繰り返す
【記事要旨】
 ベンヤミン・ネタニヤフ首相は昨日、イスラエルはヒズボラの脅威を軽減するために「必要なあらゆる行動」を取ると述べ、ヒズボラ副指導者は紛争が「新たな段階」に入っていると警告した。
 イスラエルとヒズボラの応酬が激化することでこの地域がさらに大きな惨事の瀬戸際に立たされているという懸念をさらに高めた。週末、イスラエル軍はベイルートで空爆を実施し、最高司令官を含むヒズボラの幹部数名を殺害した。レバノン当局は、この空爆で女性や子供を含む少なくとも45人が死亡したと述べた。
 その後、ヒズボラは報復として、イスラエルの奥深くにロケット弾、ミサイル、ドローン100発以上を発射したが、国の中心部は避けた。
 爆発と葬儀で特徴づけられた1週間が過ぎ、ベイルートのヒズボラ支配地域に住む住民は、イスラエルとの全面戦争の可能性を含め、次に何が起こるのかという不確実性と格闘している。中には、立ち去るべきかどうか議論している者もいた。
ヨルダン川西岸ではイスラエル軍はアルジャジーラの事務所を45日間閉鎖した。
【コメント】
 毎日殺戮が続いている。耐えられない事態だ。
 イスラエル、ヒズボラのリーダー達は共に、自分たちの主義主張を繰り返し、末端で苦しむ民衆のことは視野になさそうだ。

2.共和党内で混乱と論争が急増
【記事要旨】
 ドナルド・トランプ氏の過去2週間の選挙運動は波乱に満ちている。
 この時期は、トランプ氏がオハイオ州の移民が家庭のペットを盗んで食べているという根拠のない主張を主張したことから始まった。そして、ポルノサイトの掲示板で自らを「黒人ナチ」と呼んだノースカロライナ州知事選共和党候補への支持をめぐってトランプ氏が攻撃にさらされることになった。そしてその間、トランプ氏は政府閉鎖を主張し、9月11日の陰謀論者を高く評価し、ライバル候補を支持したテイラー・スウィフトに対して「テイラー・スウィフトが嫌い!」というSNSを立ち上げ、もし選挙に負けたら「ユダヤ人」のせいだと警告した。
 これまでであれば、選挙運動の最後の数週間にこのような論争が巻き起こったことで有権者は躊躇し、選挙戦に変化が生じた可能性があった。しかし今年は、国民は混乱の衝撃にほとんど肩をすくめるだけで対応し、選挙運動を無視すると見る戦略家もいる。
 その他の大統領選関連記事
 ハリス氏の検察官としての12年間を詳しく調べると、暴力犯罪者を取り締まる一方で、軽犯罪者には投獄以外の選択肢を模索してきた一貫した記録が明らかになる。
 トランプ氏は、米国人の課税方法を根本的に変えるようなアイデアを提唱している。その中には、連邦歳入を増やす方法として、所得税を弱体化させながら関税を拡大する案も含まれている。
 トランプ氏は昨日公開されたインタビューで、今年負けたとしても2028年の大統領選に出馬することは考えていないと述べた。
【コメント】
 最後に文章の英文は、Trump said in an interview published yesterday that he did not envision himself running for president in 2028 if he loses this year.
となっている。今回はすんなり負けを認めるのだろうか。

3.スリランカで新大統領が選出
【記事要旨】
 マルクス主義者の候補者、アヌラ・クマラ・ディサナヤケ氏が昨日、スリランカ大統領に選出された。同氏の勝利は、国家経済危機と多くのスリランカ国民の圧倒的な苦難を招いた指導部に対する怒りの波の中で起こった。
 スリランカの政治情勢は2年前、広範囲にわたる抗議活動によって崩壊し、首都コロンボから逃亡した強権的なゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の辞任に至った。近年、ディサナヤケ氏は左派政党ジャナタ・ヴィムクティ・ペラムナのブランド再構築を主導し、同党の過激な立場を軟化させ、既存の政治秩序に代わる政党として売り込んだ。
 ディサナヤケ氏の当面の課題は、内閣の編成である。スリランカの制度では、閣僚は議会から選出されなければならないが、同党は議会でわずか3議席しか持っていない。
【コメント】
 大統領制と議員内閣性を併用しているようだ。閣僚は議席が無ければいけないという条件だと、大統領が自分を支持する内閣を組成するのはとても大変だ。物事が国民の期待通りに進まず、新たな政変につながりかねない。

その他の記事
日本:
 地震からまだ復興中の能登半島で記録的な降雨が続き、洪水や土砂崩れによる死者も出た。
ドイツ:
 極右と極左の両方が州選挙で大幅な躍進を遂げると見込まれており、国の安定性に影響する可能性がある。
米国:
 ベネズエラの刑務所から生まれた恐れられる犯罪組織「トレン・デ・アラグア」がニューヨークで出現した。

2024年9月23日 月曜日

2028年には日経ダウ50000円

 みずほ証券のレポートだ。
 『2023 年度までの 20 年間にリーマンショックやコロナ危機等の大きな業績変動期はあったが、均してみれば、プライム企業の純利益は年率+7%で増加してきた。
 ストラテジーマンスリー8 月号で述べたように、我々は米国経済のソフトランディングを前提に、プライム企業の純利益変化率を 2024 年度+4.8%、2025 年度+9.8%と予想しているが、2026~2028年度に年率+8%程度で利益成長が可能と予想する。
 日本企業の資本コストと株価を意識した経営の定着で、事業ポートフォリオの見直しや業界再編が緩やかに進展することが、年平均増益率の若干の向上につながると考える。
 適用 PER に長期平均の 15 倍を使うと、2028 年度ベースのフェアバリューは TOPIX が約 3,600 ポイント、NT(日経平均÷TOPIX)レシオ 14 倍で、日経平均が約 50,000 円ということになる。』

 現在37700円の日経平均は、単純に年間8%程度で伸長すれば、4年後には50000円を超える計算になるから、あまり驚くべき予想でもない。

 このレベルの伸張が無ければ、日本経済は世界の一翼を担えないし、東証は世界を代表する株式市場足りえない。

2024年9月22日 日曜日

世界の動き 2024年9月20日 金曜日

今日の言葉
「深圳の日本人児童死亡」
 本当に痛ましい事件だ。
 なぜ上川外相は駐日中国大使を呼びつけて抗議しないのだろうか。とても弱腰に見える。総裁選でアピールする絶好の機会を逃したようにも見える。ご自身がおっしゃっている「強い決断力に富むリーダー」にはとても見えない。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.イスラエル、ヒズボラ指導者が報復を誓った後レバノンを爆撃
【記事要旨】
 イスラエルは昨日、レバノン南部全域で数十回の空爆を実施した。これは今年最も激しい爆撃の1つである。
 この爆撃は、ヒズボラの指導者が、ヒズボラ構成員の携帯型装置が爆発したことについてイスラエルに「報復する」と誓った数時間後に行われた。火曜日と水曜日の爆発で少なくとも37人が死亡、2,900人以上が負傷した。
 ヒズボラ指導者のハッサン・ナスララはテレビで放映された演説で、「確かに我々は深刻で残酷な打撃に耐えてきたと述べ、イスラエルは正当な報復と厳しい報復に直面するだろうと警告した。
 彼の演説の直後、イスラエル軍はレバノン南部全域で70回以上の空爆を実施した。
 イスラエルは爆発への関与を否定も肯定もしていないが、元国防・情報当局者は、イスラエルが背後にいると語った。
 当局者によると、この作戦は複雑で長い時間をかけて練られたものだった。イスラエルは国際的なポケベル製造業者を装ったダミー会社を設立し、2022年夏にレバノンへの出荷を開始した。これらのポケベルには爆発物が仕込まれた電池が入っていた。
【コメント】
 誰が考えたかわからないが凄い作戦だ。私はスマホはバッグに入れているが多くの人が胸ポケットに入れている。そこで爆発が起きれば致命的だ。大規模な空爆も、やられる間に出来るだけたくさん殴っておくイスラエルの国是の現れだ。

2.新たな世論調査によると、選挙戦は依然として接戦
【記事要旨】
 カマラ・ハリス副大統領はドナルド・トランプとの討論会で有権者に感銘を与えたが、昨日発表された新たな一連の世論調査によると、ハリス氏は今のところ決定的な優位性を獲得できていない。
 討論会後の1週間にわたって実施された全国世論調査では、ハリス氏とトランプ氏は有権者の間でそれぞれ47%で同率だった。ペンシルベニア州の別の世論調査では、ハリス氏が50%対46%で4ポイントのリードを保っている。タイムズの同僚は、世論調査は選挙人団におけるトランプ氏の優位性の低下も示している可能性があると書いている。
 その他の動き
 ハリス氏はミシガン州での選挙イベントにオプラ・ウィンフリー氏とともに登場し、有権者に働きかける予定だ。
 バイデン大統領のイスラエル支持に抗議した民主党の「無所属」グループは、ハリス氏を支持しないと発表した。
 ティム・ウォルツ氏は、運輸長官のピート・ブティジェッジ氏にJD・ヴァンス役を演じさせることで副大統領候補討論会の準備を進めている。
【コメント】
 僅差のまま投票日が近付く。同性愛者のブティジェッジ氏はヴァンスの替わりが務まるのか少し不安だ。

3.ウクライナ、ロシアが老人ホームを爆撃したと発表
【記事要旨】
 ロシアの誘導爆弾が昨日、スミ市の老人ホームを襲い、少なくとも1人が死亡、12人が負傷したとウクライナ内務省が発表した。
 ここ数週間の一連の空襲はスミを標的としており、ウクライナ軍はここを拠点として国境を越えてロシアのクルスク地方に攻撃を仕掛けている。
 ウクライナへの武器供与に関する議論の多くは、米国が「長距離」兵器を送るかどうかを中心に展開してきた。この用語には実際の軍事的定義はない。
【コメント】
 学校や図書館に続き今度は老人ホームが標的になった。非人道的な無差別爆撃が続いている。

その他の記事
中国:
 熱帯暴風雨プラサンが上海付近に上陸し、列車が運行停止、フェリーが座礁、洪水や土砂崩れの危険が生じた。
中東:
 サウジアラビアの皇太子は、パレスチナ国家が樹立されるまでは同国はイスラエルと外交関係を樹立しないと述べた。
気候:
 世界中の政府が、EUに対し、絶滅の危機に瀕する森林を保護することを目的とした法律の停止を求めており、この法律は数十億ドルの貿易品にも影響を及ぼす。

ビジネスと経済
インフレ:
 イングランド銀行は利下げを延期したが、利下げの方向にあることを示唆した。
製造:
 中国の自動車メーカーは関税を回避する方法として生産をヨーロッパに移している。

2024年9月20日 金曜日

世界の動き 2024年9月19日 木曜日

今日の言葉
「タッパーウェア」
 『プラスチック製保存容器の米タッパーウェアブランズと複数の子会社が17日、連邦破産法第11条の適用を申請した。需要が減少し、赤字が膨らんでいた。』ロイター
 子供のころTVCMを良く見たものだ。一個数千円もするプラスチック容器を使って米国のホームパーティを開くまぶしい映像が流れていた。
 昨日ダイソーに行ったら様々なプラスチック容器を100円から数百円で売っている。低価格の日用品で製品の性能に差は無く、価格差は余りにも大きかったということだ。

ニューヨークタイムス電子版よりTop3記事
1.レバノンでさらに通信機器が爆発
【記事要旨】
 レバノンとヒズボラの当局者によると、昨日レバノン全土でヒズボラ構成員が所有するトランシーバーが爆発し、14人が死亡、数百人が負傷した。これは2日間で2度目の爆弾仕掛けの機器による攻撃である。
 レバノンは火曜日に数千台のポケベルを爆破した作戦ですでに動揺していた。この爆発で少なくとも12人が死亡、2,700人以上が負傷した。
 昨日の爆発は火曜日の爆発ほど広範囲に及んでいなかったようだが、トランシーバーはポケベルのほぼ3倍の重さがあり、より大きな火災を引き起こしたため、より多くの爆発物が含まれていた可能性がある。
 ヒズボラ戦闘員の葬儀で爆発が起こり、会葬者は機器から電池を取り外すよう促された。ヒズボラは報復を誓ったが、メンバーはショックを受けているようだ。
 イスラエルは攻撃への関与を認めも否定もしていないが、レバノン、米国、その他の当局者は、ポケベル爆破はイスラエルの仕業だと述べている。
 イスラエルは同時に多数の機器を標的にすることで、技術力の高さを示し、ヒズボラの洗練された敵という評判を一新した。しかし、長期的な意図は不明だ。
【コメント】
 サプライチェーンに入り込んで多くの機器に爆発物を組み込むとは大変な能力だ。通信機器の多くを中国に依存している西側諸国はこれまで情報を盗られることを警戒してきたが、持ち主に危害を加える能力もあることがわかってきた。

 今回爆発したトランシーバーは日本製だという報道もある。続報を待ちたい。

2.ハリス氏、ヒスパニック系有権者の支持を獲得
【記事要旨】
 カマラ・ハリス副大統領は昨日、大規模な強制送還を含むドナルド・トランプ氏の移民政策に対し、これまでで最も厳しい批判を展開した。
 「それがどのようなものになるか、どのようなものになるか想像してみてください」と、ハリス氏は議会ヒスパニック系議員連盟のイベントで語った。「どのように実現するのでしょうか。大規模な襲撃でしょうか。大規模な収容所でしょうか。一体何の話をしているのでしょうか」
 ハリス氏は、処方薬の価格を下げ、住宅不足に対処することに重点を置く候補者として自らを位置づけたが、これはヒスパニック系有権者の支持を獲得するという彼女の幅広い戦略を反映したアプローチである。ハリス氏の選挙運動は最近、スペイン語ラジオでの新しい広告に300万ドルを投じた。
 その他の動き
 米国最大の労働組合の1つであるチームスターズが大統領候補を支持しないと発表し、ハリスに打撃となった。
 100人以上の共和党員がハリス氏を支持し、国民に宛てた書簡でトランプ氏は「再び大統領を務める資格はない」と述べた。
 タイムズ紙の調査で、7月の暗殺未遂事件でシークレットサービスがトランプ氏を守れなかった理由の1つは、コミュニケーションと指示の不備にあったことが判明した。
【コメント】
 白人中間層を固めるトランプの移民排除政策に対するハリスのカウンターだ。集票策としてとても有効だと思える。

3.カシミール人は10年ぶりの地方選挙に投票する
【記事要旨】
 昨日始まった選挙は、インドが2019年にカシミールから奪った自治権の一部を回復することになる。しかし、一部のカシミール人は、この選挙で自分たちの声が完全に回復することはないだろうと述べている。
 カシミールをインド政府の直接統治下に置くことで、地元の指導者らが「ほとんどが部外者による占領」と呼ぶ事態が始まった。人権団体、ジャーナリスト、市民社会は怯えている。多くのカシミール人反体制派は、依然としてインドの都市の刑務所で苦しんでいる。段階的な選挙の結果は10月8日に発表される。
【コメント】
 カシミールは、インド、アフガニスタン、中国、パキスタンに囲まれ、紛争が継続している。

その他のニュース
経済:
 FRBは金利を0.5パーセントポイント引き下げた。これは異例の大幅な引き下げであり、米中央銀行がインフレとの戦いに勝利しつつあると考えていることを示している。
(コメント:やはり0.50%だった。パウエル議長としては思い切った決断だったのかも知れないが、米国市場は若干値下がりしている。今後はボラティリティの高まりに注意したい。)
中国:
 深センの日本人学校近くで10歳の生徒が刺される。外国人に対する最新のナイフ攻撃と思われる。

(コメント:日本人がターゲットにされたということであれば日本企業の中国への取り組に大きな悪影響があるだろう。中国には駐在したいと思わない。)
米国:
 政府は、ボルチモア橋に衝突して6人が死亡した船の所有者と運航者を訴えている。

2024年9月19日 木曜日