世界の動き 2022.5.10 Tuesday

N.Y. Times 電子版より
今日の一言:
2月24日以来初めてトップニュースからウクライナの戦争が落ちた。プーチンの演説に特に注目すべき内容が無かったせいだ。
季節はもう夏だ。ウクライナにヒマワリが咲き始める。

1.マルコスが大統領に
【記事要旨】
 マルコスJrは36年前に倒されたマルコス前大統領の長男で、貧困、不正、不平等の撲滅、、更に、気候変動、コロナ対応を訴えて大幅リードにより当選確実。彼の当選は東南アジアで最も古い民主主義国家の将来に疑問符を投げかける。ドテルテ政権の政策の継承をマルコスは主張するが、ドテルテの違法な麻薬取り締まりを免責する見込み。
【感想】
 マルコスJrの当選が民主主義の抑圧につながるというTimesのロジックは良く理解できない。Jrは大衆に迎合する政策を取るはずで民主化の抑圧策をすぐ取るとは思えないからだ。行方を見守りたい。

2.スリランカの首相退陣
【記事要旨】
 首相の Mahinda Rajapaksa が首相退陣。彼の兄 Gotabaya は大統領にとどまる。20年以上権力の座にあった兄弟は、食料、燃料、医薬品の不足への民衆の抗議で揺らいでいる。コロンボでのデモの激化により全土で夜間外出禁止令が出される。
 現在スリランカの外貨準備は50百万ドルまで減少。経済はインド等からの支援に依存している。
【感想】
 インド洋の真珠としてパンデミック前は日本人にも人気の観光スポットになりつつあった。政情不安は観光立国を不可能にする。

3.台湾はゼロコロナから転換
【記事要旨】
 北京がゼロコロナを強化するのに対し台湾はコロナとの共生策に転換。感染者で軽症と無症状者は入院させず自宅療養に転換。入国者への入国後無接触期間も短縮。人々の自由を守りつつコロナを押さえるという台湾の政策は中国への批判でもある。
【感想】
 台湾の制限が緩めば日本人観光客がどっと押しよせるだろう。小籠包、飲茶は絶品ですな。

その他:
ロシアの戦勝記念日
President Vladimir Putin praised Russian forces in a defiant Victory Day speech, and repeated his slander of Ukrainian forces, calling them “Nazis.” But, with an eye toward domestic public opinion, Putin did not signal an escalation.
ウォーホールの名作は極端な高値に
It’s estimated that an Andy Warhol silk-screen print of Marilyn Monroe will sell for about $200 million, the highest auction price ever for an American artwork.
ブラックホールからの音ですか?
As part of an effort to “sonify” the cosmos, researchers have converted the sound of pressure waves from a black hole, a B flat 57 octaves below middle C, into an audible … something. Check it out here.

(2022.5.10 Tuesday)