世界の動き 2022年11月3日 木曜日

ニューヨークタイムズ電子版より

今日の言葉:
 「補欠監査役・補欠監査等委員」
 株式会社の監査役(以下監査等委員も同様)の人数は定款により定められるが、監査役の任期途中の辞任や解任、死亡などの理由により、必要人数を欠けてしまう場合がある。このような場合に備えて補欠の監査役を選任しておくことが可能であり、大手企業では選任しておくのが普通だ。
 最近の報道で、元JOC会長の竹田恒和氏がパーク24の監査等委員を突然に辞任した。パーク24のニュースリリースは以下になっている。「上記監査等委員の辞任により、当社監査等委員1名の欠員が生じることになりますので、後任の監査等委員が就任するまでの間、会社法第 346 条第1項の規定により、竹田恆和氏は監査等委員としての権利義務を有することとなります。会社法第 346 条第2項に規定する一時役員の職務を行うべき者の選任を裁判所に速やかに申し立てる予定であります。後任者につきましては、上記の手続きが完了次第、お知らせいたします。」
 パーク24が補欠監査等委員を選任していなかったためのドタバタだ。竹田氏の辞任の理由があれこれ憶測される理由になっている。

ニューヨークタイムズ記事
1.エチオピアの停戦
【記事要旨】
 エチオピアで戦闘を続けている政府軍と反政府勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」は2日、南アフリカで開いていた和平協議で、停戦に合意した。エチオピア北部ティグレ(Tigray)州で2年前に始まった内戦はで50万人が死亡したとされる。エチオピア政府とTPLFとの正式な和平協議は今回が初めてで、10日間の交渉で合意した。和平交渉を仲介したアフリカ連合は「今日は、エチオピア、アフリカの角(Horn of Africa)、そしてアフリカ大陸全体にとっての新たな夜明けの始まりだ」としたが「この瞬間は和平プロセスの終わりではなく、始まりだ。本日署名された合意内容の履行が重要だ」と指摘した。
【コメント】
 この辺は全く日本では報道が無いが、2021年来何度か休戦が発表された記憶がある。停戦の継続を期待したい。

2.北朝鮮はミサイルを発射
【記事要旨】
 北朝鮮は昨日23発のミサイルを発射した。ミサイルが166キロ近くに着弾したウルルン島では警戒警報が鳴り響いた。韓国は空対地ミサイル3発を発射して対応した。北のミサイル発射は二日前に始まった米韓合同軍事演習への対抗と見られる。北は今年28発の弾道弾を発射し特に10月4日は日本を飛び越す長距離弾道弾を発射している。
【コメント】
 食料も電力も自国民に供給出来ない独裁者がミサイルを発射しまくって世界を挑発している。

3.ロシアは穀物協定に復帰
【記事要旨】
 ウクライナ産穀物の安全な輸送を保証する合意の再開をロシアが受け入れた。ロシアは週末に合意の一方的な停止を発表し、穀物市場の混乱と価格急騰を招いていたが、ロシア国防省が黒海経由の穀物輸出合意への参加を再開すると確認した。ウクライナから書面で、安全が保証された回廊は穀物輸出にのみ利用されるとの確約を受け取ったためだという。ウクライナは軍事目的に回廊を使用することはないと繰り返し主張している。ロシアの合意停止は、ロシアを支持的なトルコとサウジアラビアの強い反発を招いていた。
【コメント】
 事態はまだまだ流動的だと思われるがとりあえずは良いニュースだ。穀物市場は乱高下するだろう。

その他:
イスラエルの総選挙
 Benjamin Netanyahu has a growing lead in Israel’s election, as vote counting continues. Official results are not expected until tomorrow.
 The results are already a win for Israel’s emboldened right wing, but three small parties could still get enough votes to block Netanyahu’s ascent.
 Netanyahu, Israel’s longest-serving prime minister, would return to office in the midst of a corruption trial.
FEDの金利引き上げ
 The U.S. Federal Reserve raised interest rates again to fight persistent inflation. The move could have ripple effects across the globe.
カナダの移民受け入れ計画
 Canada is aiming to add 1.45 million immigrants by 2025, an effort to fill job vacancies.
(カナダの人口は39百万人だから約3.7%の移民受け入れになる。日本に当てはめれば4.9百万人の移民受け入れだ)

2022年11月3日 木曜日